2014 J1第17節 安心できないけどホッとした8戦ぶり勝利

J1第17節、清水はホームで
柏と対戦し、3-0で勝利。

前節とは打って変わって、
ずっと献身的に動き回れたうえに、
試合を全体的に支配。

8試合ぶりの勝利、勝ち点3で、
降格圏に落ちず、踏みとどまれた。

清水が、久しぶりに動けていた。
90分間、しっかり戦えていた。

動けていたのは、
これまでよりコンディションが良かったとか、
気持ちが入っていたからじゃなくて、
動き方が整理できてたからだと思う。

これまでの試合もコンディションは良くて、
気持ちも入ってたと思うけど、
迷いや自信のなさ、距離の悪さ、無駄な動き、
高いライン設定の中で
裏を突かれて対応が後手後手になった…など、
いろんなことから、動けてなかった。

それが今日、90分間動けていたのは、
いつもよりDFラインを低めに設定したこと、
その分、全体をちょっと下げて
コンパクトにやれていたこと、
これまでほとんど動けてなかった
ノヴァコビッチが最低限動けてたことなど、
いろいろと要因があったと思う。

その結果、選手の距離感が良くなって、
ボールを持った相手に、
きっちり寄せることができていた。

DFラインを低めしていたことや、
中盤で相手に寄せることができたことで、
これまで執拗に突かれてた、
サイドの裏を破られにくくなっていた。

そして中盤でボールを奪えたことで、
前の試合よりは攻撃に迫力が出ていて、
1点目と2点目は、
高い位置でボールを奪って、
ショートカウンターで点を取れた。

3点目のコーナーキックを獲得した攻撃も、
中盤で奪って3人でシュートまで持ち込んだ、
かなりスピードのあるものだった。

高いDFラインを保って
ショートカウンターを炸裂させる理想を捨てて、
ラインをちょっと低くする現実的な守りをした。

その結果、逆にボールを奪えるようになって、
高い位置でボールを奪ったあとの
ショートカウンターで点を取れていて、
ゴトビ監督が理想としてきた
点の取り方に近づいていた。

ただ、そういったパフォーマンスを
発揮できたのは、
柏が悪すぎたっていうのもある。

清水もミスが多かったけど、
柏はそれ以上にミスが多かったから、
走らされる回数が少なかった。

前から、柏みたいなチーム状態の
クラブには勝ってきた。

清水が前線からプレスをしたとき、
相手があたふたしたり、ミスをしてくれると、
そこで奪えてショートカウンターで点が入る。
まさに今日の試合がそう。

ちなみに個人能力で上回れる相手にも、
清水は強いわけで、
1対1でなんとかする清水のサッカーでは、
個の勝負で勝てると、強いんだと思う。

シーズン序盤で勝てた相手は、
状態が悪かったり、個の能力で勝てた相手。
ここ数試合で勝てなかった相手は、
状態が良かったり、個の能力で負けてた相手。
そんなことが多かった。

次の相手はFC東京。

今日の試合を清水と同じ3-0で勝利し、
ここ5試合負けなしっていうチーム。
つまり今シーズンの清水が、負けるタイプの相手。

今日の清水の戦いができるかどうか。

うまく戦えれば、何かを掴むことができる。
自信を持つことができる。これからにつながる。

また前の試合に戻ったら…
いやー、考えたくもない。

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