2014 J1第29節 大きな1得点と勝ち点3

J1第29節、清水はホームで
新潟と対戦し、2-1で勝利。

雨の中、早い時間帯に先制したものの、
後半同点に追いつかれた試合は、
終了間際に村田の突破から、
ノヴァコヴィッチが劇的な決勝ゴール。

土壇場で勝ち点3をもぎとって15位に浮上。
一応、降格圏を脱出した。

試合終了間際の得点は、
残留争いの中で、かなり大きかった。

勝ち点1と勝ち点3の違いは、
とんでもなく大きい。

一般的に残留の安全圏と言われている、
「勝ち点40」にするには、
これから残り5試合を3勝2敗でいい。

3勝は決して簡単なことじゃないけれど、
もしこの試合に引き分けていたら、
「3勝2分」か「4勝1敗」っていう、
かなりハードルの高い目標を
設定しなきゃならなくなってた。

そしたら、これからの試合で、
大きな焦りが生まれていたんじゃないかと。

今シーズンの残留が決まったときは、
今日の決勝点につながった村田の突破が、
大きなプレーになると思う。

試合内容は、セレッソ戦と横浜戦を
足して2で割ったような感じだった。

前半は、快勝したセレッソ戦のように、
積極的なプレスで、
相手を自由にさせる回数が少なかった。

でも後半はプレスがかからなくなって、
相手の中盤を自由にさせて、
危ないボールを何度も清水の左サイドに通された。

連戦の疲労があると思うけど、
それと同時に、疲れたことでの不安や、
うまくいかなくなったことでの戸惑いが、
判断力を遅らせて、相手に寄せられず、
危険な場面が増えちゃったんだと思う。

ただ、清水にとって助かったのは、
新潟は決定力に欠けていて、
ラストパスの工夫があまりなかったこと。

ボールを受けたら打つ、クロスを入れる、
そんなシンプルな攻撃は、
たぶん守りやすかった。

もちろん清水が最後の最後で、
体を寄せられたのもあるけれど、
最後の最後でブロックしやすい
攻撃をしてくれたから、
センターバックがことごとく防げていた。

攻撃面では、ノヴァコヴィッチが、
サイドに流れる動きを何度もしていて、
いい傾向なんじゃないかと思った。

これまでの試合はだいたい真ん中にいて、
ポストの動きばかりだったから、
簡単に跳ね返されていた。

それがこの試合、抜け出す動きをしたことで、
相手深くまで侵入できるようになったし、
前への推進力が上がっていた。

パスはつながるようになってきたけど、
崩すまでは至っていない今、
こうした縦への抜け出しにチャンスがある。

今までにない、可能性を感じた。
これは継続してほしいなと。

次はまた中3日で、ホーム広島戦。

中盤で違いを作れる選手や、
決めきるフォワードがいる相手に
やられてきた清水にとって、
その両方がいる広島は厄介な相手。

でも、選手も戦術も固定してきたことで、
だいぶ戦えるようになってきた清水は、
充分勝てる相手なんじゃないかと思う。

あと、ホーム2連戦の清水に対して、
広島はアウェイ2連戦。

体力的なアドバンテージは、
清水の方にあると思うし、
広島はACL圏内も降格圏内も遠く、
清水ほど必死になる状況にはない。

相手に寄せればやられないし、
相手に寄せられなければやられる、
そんな結果が出ているわけで、
もう前の方からプレスするしかないと、
覚悟を決めてるはず。

不安にならず走ることができれば、
充分勝てるんじゃないかと思う。

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