2015 J1 1st第10節 トンネルの光

J1 1stステージ第10節、
清水はホームで鳥栖と対戦し、
2-2の引き分け。

2度のリードを奪いながら、
2度追いつかれ、3試合連続の引き分け。

これで開幕戦に勝って以来、
9試合連続勝ちなし。
17位のまま降格圏から抜け出せていない。

トンネルをなかなか抜けられない。
日本坂トンネル並みの長いトンネル。

でも、光は見えた。
ここ2試合のドローとは、ちょっと違った。

その理由は、連係アップ。

リーグ戦10試合を戦ってやっと、
チームとしての連係が高まってきた。

特にウタカやデュークが、
チームにフィットしてきたのは大きい。

今シーズンの低迷の大きな原因は、
連係がうまくいってないことだと思っていて、
それが改善傾向にあるのは、大きい。

特に今日は、長沢を1トップにして
ウタカを2列目に置いたことで、
より共通理解をしやすくなった。

攻撃に移ったときの優先的な選択肢は2つ。
トップの長沢の頭に当ててシンプルにいくか、
2列目のウタカに入れて突破を試みるか。

大きな武器2つを選べることで、
頭をシンプルに働かせられるようになった。
考えるスピードが速くなったことで、
攻撃のスピードも速くなって、迫力があった。

うまくいきそうな、気配がある。

あとは長沢やウタカに、
絶妙な縦へのパスを出すことができる、
竹内みたいな選手が絡むのを見てみたいと思った。
ケガさえなければ、使われてる気もする。

3バックもこれまで2試合よりは良かった。
まだまだ危うさがあるとはいえ、
ここ2試合のヤバさはなくなっていた。
ヤコヴィッチの1対1の強さもみごとだった。

3試合続けてきたことで、
なんとなくの形になってきたんだと思う。
3バックもチームに合ってる気がする。

これを続けるべきだと思う。
この3バックで、連係を成熟させられれば、
結果は出ると思う。

ただ問題は、チームとしての甘さ。

1失点目は、豊田についてた村松が交代して、
豊田へのマークがしっかりできていなかった。
2失点目の直接フリーキックは、
一番背が低い河井を、キッカーが通したい
一番端に配置したことで、
まんまと頭の上を越えられてゴールされた。

村松が交代したらどうするのか、
壁には河井が入っていいのか、
そういうワンプレーごとで甘さがあるから、
決められてしまうんだと思う。

ここまで9試合、防げた失点が多すぎる。
ミスで自滅する試合が多すぎる。

相手のキープレイヤーに自由に仕事をされたり、
ストロングポイントを存分に発揮されたりと、
ミスが少なくても甘い試合は今までに多い。

それを「崩されてはいない」で片付けないこと。
「崩されていないのに失点する」ことは大問題で、
それは甘さからきてるような気もしてる。

トンネルの出口へ、確実に向かっていると思う。
出口の光は、確実に大きくなってきている。

今の状態の中で、とにかく結果がほしい。

良くなってきた中で結果が出れば、
自信を得ることができると思う。

でも、近いと思った出口を見失ったとき、
精神的ダメージは計り知れない。

結果が、ほしい。

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