Jリーグヤマザキナビスコカップ、
グループリーグ第5節、
清水はホームで名古屋に1-2で敗れた。
主力で続出するケガや疲労への考慮、
あとサブメンバーのチャンスの場として、
4日前のリーグ戦からスタメンを全員入れ替え、
高卒ルーキー4人が全員するなど、
平均年齢21.3歳という、かなり若いチームで挑んだ清水。
前半から恐ろしく高いラインを保ち、
ハイプレスとアグレッシブなボールへの寄せで、
主導権を握って先制、リードしていたものの、
清水が徐々にスタミナ切れし、
名古屋が主力をピッチに送り込んだことで、
押しこまれるようになって、逆転負け。
これでナビスコカップの予選リーグ敗退が決定した。
去年、同じようにターンオーバーして善戦した、
天皇杯・ガンバ大阪戦をほうふつとさせる、
鬼プレスで奪ってのショートカウンターと、
細かいパスで崩すサッカーを展開した。
正直、サッカー自体はおもしろかった。
相手ディフェンスのプレッシャーが弱く、
結構スペースがあったのもあって、
清水は全体的に落ち着いてプレーできていた。
相手が勝手にミスしてくれたこともありつつ、
素早く相手に寄せたことで、
相手のミスを何度も誘って、何度もチャンスが生まれてた。
そこを決めきれなかったことが、
敗戦の大きな要因だったけれど、
勝敗を考えずに見る分には、楽しかった。
そう、勝敗を考えず見る分には。
チャンスで決め切れない。
90分走り切れない。
セットプレーで守り切れない。
このチームの「3切れない」が治らない限り、
勝ち切れない状況は続くと思う。
もちろん今日は実戦から遠ざかってたメンバーで、
平均身長が相手より約7センチも低かったから、
仕方ない部分もあるかもしれない。
ただ、リーグ戦でもこの傾向がある。
あと一歩で勝てそうなんだけど、
その一歩がなかなか難しいわけで、
このハマり方は、過去の降格チームにもあった。
「清水はやっと外国人がフィットしてきて、
攻撃の形もやっとできてきたから、
過去の他の降格クラブとは状況が違う」
そう思ってはいる。
それに昨シーズンよりも、今シーズン序盤よりも、
攻撃でのワクワク感は、遥かに大きい。
偶然じゃなく、点のとれそうな感じがあるし、
実際に点をとれるようになってきてる。
とはいえ繰り返すけど
「3切れない」が治らなかったら、
勝ち切れない状況は変わらないと思う。
今日の試合で「若い選手が躍動した」のは確か。
ただ、そういった試合がこれまでにもあって、
「ヤングエスパルスの躍動」とかいう言葉が
チーム浮上のきっかけになると、
信じ切れなくなっているのも確か。
けが人の多いチーム状況の中で、
今日出場した選手が、リーグ戦にも絡んで、
チャンスで決め切れたり、ピンチで守り切れたとき、
やっと戦力としての上乗せになると思う。
今日の経験が今度こそ生きることを、
1stステージ残り5試合、総力戦のリーグ戦で、
楽しみにしたいと思う。