なでしこジャパンW杯準優勝 【前編】

FIFA女子ワールドカップ カナダ2015、
なでしこジャパンは決勝で
アメリカに2-5で敗れ、W杯連覇ならず。

準優勝で大会を終えた。

日本とアメリカには、実力差があった。

日本は前半16分までに4失点したけど、
それが実力差ってわけじゃない。
序盤で失点すると、混乱の中で失点を重ねていって、
実力差以上の点差がつくのはよくあること。

全体を通して内容に差があって、
2-4まで追いついてから、
すぐに追加点を奪われて2-5にされたのも、
アメリカの強さで、日本との差を感じた。

ただ、去年までの新戦力が融合できない状態や、
3月のアルガルベカップで結果が出ず、
内容も良くなかったことを考えると、
十分よくやったと思うし、
決勝に進出できただけでも奇跡だったとさえ思う。

その奇跡らしきものこそ、
なでしこの実力でもあるわけだけど、
その力をもってしても、アメリカには及ばなかった。

4年後のワールドカップに向けては、
戦力面でも、戦い方としても、
相当な上積みがないと厳しい。

そのくらい、アメリカとは差があった。

ただ、準優勝したことと、
決勝で諦めない戦いを見せたことは、
日本の女子サッカーにとって大きな意味を持つと思う。

宮間選手が決勝戦の前に、
連覇することの重要性として、こう言っていた。

「ドイツで優勝してから
女子サッカーに興味、関心を持っていただいたが、
国内での関心は少し薄れてきてしまった。
これから先、女子サッカーを背負う選手のため、
アッカーを始めようと思っている少女たちのため、
連覇が、ブームではなく文化になるように
スタートを切れるんじゃないかと思っている」

優勝した2011年のW杯から、
五輪を挟んでの4年間、
なでしこジャパンは世界の強豪であり、
少女たちの憧れであり続けることができた。

なでしこジャパンの姿は、
強くて、楽しそうで、仲間との友情があって、
だから女子がサッカーをするのはカッコ良くて、
その結果、サッカーをしたい女の子は増えた。

2011年のワールドカップ優勝で、
日本サッカー協会に登録している女子選手の数は、
2010年度に37,369人だったのが、
2012年度には42,573人へと増えていた。

あの習い事は楽しそうだから始めたい、
そのくらいの軽い気持ちで始める女の子が、
きっと増えたんだと思う。

今回、連覇はできなかったけれど、
準優勝したことで、そうした状況が続くと思う。

今大会、グループステージの時点で、
世間はそこまでの関心を持っていなかった。
グループステージで敗退していたら、
なでしこジャパンはここまで取り上げられなかったし、
ここから少なくともリオ五輪までの1年間、
なでしこジャパン人気はしぼんでいたと思う。

テレビも、日本代表と名のつくものを、
勝った試合は取り上げるけれど、
負けた試合は視聴率が落ちるから、
なるべく短くするか、取り上げない。
特に今大会はフジテレビの独占中継で、
他局はなでしこを取り上げるメリットがなく、
試合映像の使用時間も限られている。

なでしこジャパンのように、
まだ日常に入り込んでいない、
つまり文化になっていないものは、
勝たなければ、世間の関心をひけないし、
メディアも大きく取り上げてくれない段階にある。

準優勝して、本当に良かったと思う。

(後編へ続く)

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