2泊3日の韓国・ソウル&板門店旅行 3日目。
この日はまたソウルを巡りました。
行ったスポットは濃いめです。
■6:30
起床
今日もなんだか気持ち悪くて、
体調はよろしくない。
昨日の夜、ユッケでにんにくを大量摂取。
昨日もニンニクか何かで夕方まで気持ち悪さがあって、
それがお腹には刺激が強すぎたのかもしれない…。
そんな状態で朝に飲んだのが…
バナナウユ(バナナ牛乳)(1200ウォン/約126円)
韓国の国民的飲み物らしい、バナナ牛乳。
中でも一番メジャーなのが、このピングレ社のものだという。
味は甘め。バナナ感はそれほどでもない。
いちご牛乳とか、ミルメーク的な。
こういうのは子どもの頃から飲まないと、
その国民的飲み物感は理解できない。
で、ホテルをチェックアウトして、
スーツケースはホテルのロビーに置かせてもらって外出。
まだ起きてない南大門市場の中で、
朝早くからやっているところへ。
■8:00
ウノ食堂
大量のキムチとカクテキは無料。
はさみで切って食べる。
牛のテール切り身スープ 21,000ウォン(約2200円)
牛ひき肉のスープ 12,000ウォン(約1260円)
朝食に2200円とか高いっ!
でも、有名らしいので食べた。
テール切り身をうまく撮れてなくて申し訳ないけど…
こんな感じの肉。
テールスープをほとんど食べたことがないから、
これがどうなのかイマイチ分からないけど、
肉はコラーゲン感?がものすごくて、
肉というか、餅を食べてるみたいだった。
僕は苦手。
ごはんはキムチで進めた。
スープは美味しかった。
テールスープのスープも、
牛ひき肉のスープのスープも。
牛ひき肉のスープの方は、
基本的にスープだけだった。
ちなみに店内は、おじさん数組。
普通に朝食をとってる2人組や、
朝から飲んだくれてる3人組など。
で、その飲んだくれ3人組の声が、
飲んでいるからかどんどん大きくなっていて、
しかも韓国語だから、ケンカっぽく聞こえる。
これも海外だなぁなんて思いながら、
スープをすすっていたら、
普通に食べてる2人組のおじさんが、
飲んだくれてる3人組に何か言った。
そこから、店内では口論に発展。
そして3人組のおじさんが、
仲間内でコップのチャミスルをかけて怒鳴った。
なんと、ホントにケンカだった!
殴り合いを始めようとするおじさんと、
来るなら来てみろ的なジェスチャーのおじさん、
それを止めようとするおじさん。
店内は朝の8時過ぎから、怒号が飛び交う修羅場に。
しばらく見てるのも良かったんだけど、
最初の目的地が午前9時に着かなきゃならなかったので、
後ろ髪をひかれながらも、店をあとにした。
会計のとき店の人は、申し訳なさそうな顔で、
「すみませんね」的なジェスチャーをして僕らに謝った。
いえいえ、貴重なものが見れました。
ちなみに店を出て駅へ行こうとしたとき、
道を間違えてまた店の前を通ったら、
飲んだくれおじさん3人組は店の外にいた。
そして、さっき殴りかかろうとしていたおじさんが、
折りたたみ傘を振り上げたまま、手を止められていた。
朝からキムチ以上の刺激を受けたところで、
地下鉄に乗って「宗廟」(そうびょう、チョンミョ) へ。
「宗廟」への行き方は、
ガイドだと鍾路3街駅の11番出口から出るよう
書かれてたりするけど、地下鉄3号線なら、
7番or8番出口から出ていけばOK。
(5号線なら3番か6番出口でも)
宗廟の西側にチケット売り場&入口があるので、
出口から南東方向へ歩いていくといいと思う。
歩いて5分かからないくらいで着いた。
■9:00
宗廟
朝鮮王朝や大韓帝国の歴代の王や王妃などが
祀られている場所「宗廟」。
世界遺産にも認定されている。
ここは土曜日以外、自由観覧ができず、
ガイド付き観覧(1000ウォン/約105円)のみ。
その最初の回が朝の9時。
9時ちょうどに着くと、
中で説明が始まるところだった。
十数人の日本人観光客と一緒に、
日本語ガイドの人の案内で巡った。
真ん中を通る石の部分は、霊が通る道ということで、
人が上に乗っちゃいけないという。
ただ観光のため、やむを得ず乗っていい場所もあって、
乗っていい場所と乗っちゃいけない場所の区別が難しかった。
乗っちゃいけないのを忘れて、
石を横切ったり、石の上を歩くおばちゃん続出。
ここは、牛や豚などを乗せて検査してさばく場所。
神聖なものをお供えするために。
これが正殿。暗い。
近くで見ればもっと迫力があって、
横から見れば柱のトンネルがキレイっぽいんだけど、
近くで見られず、暗い建物を遠巻きに見ただけ。
歴史的には、1394年に着工された建物。
ただ、李朝時代の正宮「景福宮」と同じように、
ここも1592年に秀吉が焼いて壊した。
その後に再建され、王が増える中で
増築されてきたのが今の建物らしい。
秀吉、とんでもないな。
ちなみに祀られているのは…
こういう方々です。
読めないけど、大事な部分だと思うので掲載。
日韓併合後、韓国の最後の王と政略結婚した、
日本の皇族だった女性も祀られている。
電車で移動して、次に向かったのは…
■10:20
西大門刑務所歴史館
日本の植民地時代や、独立後の
朴正熙大統領(朴槿恵 現大統領の父)の独裁政権時代に、
独立を求めて闘った運動家たちが収監された場所。
入場料は3000ウォン(約315円)。
入口から最初のところにある資料館では、
日本がどれだけひどいことをしてきたのかなどを伝える、
さまざまな資料が置かれていて、
先生っぽい大人が、子どもたちへいろいろ教えてた。
どう一緒の空間にいたらいいものなのか、
とても難しかった。
ちなみにここへ来た理由は、
単純に韓国の刑務所であり、日本が関係する刑務所が、
どういった場所なのか見たかったから。
思想的な何かがあるわけじゃなく。
日本統治時代に収監された独立運動家、
約5000人の写真が壁全面にビッシリ。
そしてここからは拷問室。
説明の画像と一緒に見てください。
拷問室はここまで。
一旦外へ出て…
ここからは獄舎。
という感じで、順路通りに回っていくと、
とても見やすくなっていて、
説明文も日本語で書かれているので分かりやすい。
日本がどれだけ弾圧してきたのかを、
悲惨な模型を使って、衝撃的な形で伝えている。
ただ、ここは韓国が独裁政権時代に、
運動家たちが弾圧、収監された場所でもある。
でも、日本の弾圧ばかりが強調されている。
これを材料に韓国の子どもたちが
何を教わってたのか分からないけど、
いろんな意味で、日本人として考えさせられる施設だった。
…という重い場所のあとは、
とっても軽いトレンドスポットへ。
■12:05
盤浦漢江公園(パンポハンガンコンウォン)
世界で最も長い「橋型噴水」として
ギネスブックに登録されている橋があるスポット。
橋の長さは1140m。
しかも夜はライトアップされるそうで、
本当は昨日の夜に来ようとしたんだけど、
小雨が降ってて中止の可能性もあったので、
昼間の12時の回に来た。
時間ぎりぎりだったので、
駅で急いで歩き、駅からはタクシーを走らせ、
5分遅れでやっとたどり着いたんだけども…
すんとしてる橋。
噴水が始まっていない。
というのも…
地元のバザー的なイベントが行われていて、
水を噴射できる日じゃなかった様子。
結構遠出して来たので、周りを歩いてまわりました。
こんな建物や
こんな建物がありました。
Nソウルタワーも見えました。
チャンチャン。
観光はこれで終了。
拠点の明洞へ戻ります。
■13:15
明洞
猫カフェを宣伝する猫がカメラ目線。
■13:25
JOCABI(チョガビ)
明洞の海鮮料理店。
お通しみたいなのがあって…
ヘムルパジョン(海鮮チヂミ)17,000ウォン
さすが海鮮料理店なだけあって美味しい。
想像以上ではないけれど、美味しい。
アイスティー(400ウォン/約420円)
ウーロン茶(300ウォン/約315円)
アイスティーは甘いやつです。
そんなごはんを食べ終わり、
明洞をぶらぶらしていると…
さっきの猫の猫カフェ!
とはいえ、もちろん寄ることはなく。
■14:20
屋台が並び始めてたので…
ホットク(1500ウォン/約160円)
甘いお菓子的なホットク。
皮とシナモンと砂糖的なもの。
シナモンの香りが良かった。
そんな感じでラスト明洞を歩いたあと、
ロビーに預けてた荷物を取りにホテルへ。
ホテル前の、この見慣れた景色ともお別れ。
この旅行中、ずっと客引きで声をかけてきてた、
ニセモノバッグ屋のおじさんが、
スーツケースを持った僕らに
「また韓国来てね!」と声をかけてきた。
タクシーでソウル駅へ。
■15:50
ソウル駅
空港鉄道A’REXで20分、
金浦国際空港駅へ。
人のいない長~い動く歩道に、
旅の終わりの感じが増して寂しげ。
■17:25
金浦国際空港フードコート「FESTIVAL」
フードコートが新しくなってる!
2013年3月のタイ旅行、
乗り継ぎで金浦空港に寄ったときは、
空港の奥の分かりにくい2階にあって…
こんな感じの外観で、中に入ると小汚い食道っぽい感じで、
韓国料理の店が並び、空港なのに日本語が通じない空間。
それが逆にローカル感があって良かったんだけども、
リニューアルして、普通のフードコートに。
和食とか中華とかイタリアンとかもある。
魚介スンドゥプチゲ(10,000ウォン/約1050円)を注文。
味も、とっても普通。
可もなく不可もなく辛くもなく。
残念だった。
手荷物検査や出国審査を済ませて、
まだ時間があって、のども渇いたので…
桃のスムージー(8000ウォン/約840円)。
可もなく不可もなく。
という感じで韓国旅行、お腹いっぱいです。
■19:20
金浦国際空港発
もうお腹いっぱいなので、
全部食べられません。
■21:30
羽田空港着
■23:00
帰宅
という2泊3日の韓国旅行。
板門店ツアーは、間違いなく良かった。
日本では国境さえもよく分からないけど、
そこへさらに軍事境界線っていう、
特殊なものがある地域は、かなり興味深かった。
朝鮮半島の歴史に、興味を持つようになった。
で、この旅はその板門店ツアーのための旅行で、
1日目と3日目は、おまけのようなもの。
こんなに写真を撮っておいてなんだけど、
韓国に興味がない僕としては、
板門店ツアー以外で、グッとくるものはなかった。
ただ、良かったこともあって、
日本語は通じることが多いとはいえ、
文字がまったく読めない旅だから、
常に頭を働かせなきゃならないというか、
なんとなく過ごせない感じは刺激的。
日本の暮らしに慣れてるから、
日本での毎日を普通に過ごせてるけど、
文字が読めないだけで何もできないことが、
旅に出ると分かって良かった。
大人になって、普通のことが何もできない経験や、
新たに何かができるようになった経験は、
それだけでかけがえのないものだと思うので。