2016 J2 第11節 真面目すぎるクラブとセットプレー

J2第11節、清水はアウェーで
京都と対戦し、1-2で敗れた。

前節、11か月ぶりのホーム勝利で
歓喜に沸いたあとの、
今シーズン、アウェー初黒星。

こういうとき勢いに乗れず敗れるという、
清水らしい結果になった。

真面目すぎるチームカラーが出た。

前節は個の力で上回れたことで、
サイド攻撃で優位に試合を進められ、
さらに点をとってリラックスしたことで、
連動した攻撃ができていた。

今日は前節よりも個の力がある相手で、
しかもサイドを封じるよう集中された。

なのに、前節でサイド攻撃が成功したからか、
頑なにサイド攻撃を繰り返した。

このやり方でやろうと決めると、
そればっかりになる。そこに意外性はない。

前節は中央の縦へ入れるパスがあった結果、
サイドをバンバン突くことができていた。

今日は単にサイドだけだった。
ガードの上からパンチを打っても、
相手は倒れない。

そして、そんな試合でも、
セットプレーが1つでも決まればいいんだけど、
まったく決まらない。決まる気配すらない。

コーナーキックが14本もあったのに、
全然合ってなかった。

今シーズン、セットプレーからの得点はゼロ。

岡田元日本代表監督が言ってたけど、
サッカーの得点というのは、
セットプレーが全体のおよそ35%らしい。

その35%分の得点が入ってないわけで、
これじゃ勝ちを拾えない。

キックの質が悪いのはある。
ただ、それはキッカーにも問題はありつつ、
合わせる側にフィジカルの強い選手が
少ないのも、難しくしている原因だと僕は思う。

強い選手が少ないことで、
相手が封じやすいのはありつつ、
キッカーが合わせなきゃならないプレッシャーを感じ、
普段の質でキックできてないのかなと。

もし、誰かが合わせてくれると自信を持ってプレーすれば、
リラックスして蹴れるから、
おのずとキックの質は上がるもの。

それは普段のクロスも同じで、
なんならすべてのボールコントロールに言えると思う。

クロスでいえば、キックの質が上がると、
受ける側もボールが出てくるという信頼が生まれるから、
2人目、3人目の動きがダイナミックになる。

前節は結果が出たから良かったけど、
フィジカル問題は、やっぱりあるんじゃないかと思った。

ちびっこ編成でやってきたことが、
この不安定な成績の一因になってると思う。

フィジカルを補う工夫や意外性があれば、
うまくいったりするのかもしれない。

でも「真面目すぎるチームカラー」だから、
抑えられてしまう。攻めあぐねる。

頭の中を変えるか、メンバーを変えるか。

どっちかができれば、うまくいく雰囲気はあるんだよなぁ。

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