2016 J2 第31節 サバイバル

J2第31節、清水はホームで
山形と対戦し、3-1で勝利した。

3週間の中断を経ての試合は、
前半相手のプレッシャーに苦しんだものの、
前半終了間際にカウンターで
ゴールしたことで、終わってみれば3ゴールの勝利。

ただし上位5チームが揃って勝ったため、
上位陣の勝ち点差に変動はなく、
自動昇格圏内の松本との勝ち点差は6のまま。

もう勝ち続けるしかない、
サバイバルレースになっている。

チームとしての形ができていることで、
若手がプレーしやすいようになり、
松原や金子といった若手が伸びてきた。
チームとしてはいい状態になりつつある。

そしてこの試合最大のトピックスは、
大前元紀が途中出場で、
3か月ぶりにピッチへ戻ってきたこと。
しかもいきなりゴールを奪うスターぶり。

ピッチに出てすぐ、みごとなボールタッチで
惜しい場面を作ると、
その直後にまたも素晴らしいボールタッチで抜け出し、
ゴール前で相手のレッドを誘う。
そのフリーキックを直接決めて追加点。
こんなベタなシナリオ、ありますか?ってくらい見事。

大前は、ここ最近のインタビューを読むと、
人間的に大きく成長した気がする。

復帰へ向けてできることはすべてやる姿勢とか、
言葉の端々に出てくる感謝の言葉とか、
練習でランニング中に監督から冗談言われても笑わない
(冗談がつまらなかった可能性も…)というのも、
能力を高めるためには、大事なこと。

試合で結果を残すため、
実力を伸ばすためのメンタルが、
備わってきてるんじゃないかと思う。

そして復帰の大前に対して、金子が
「ポジションを明け渡したくない」と語るのも、
チームの成長を感じる部分。

サバイバルを勝ち抜けるだけのチーム力が、
チームには身についてきたと思う。

ここから11試合のサバイバルレース。
昨シーズンの磐田と福岡は、
この時点で最終節まで負けていない。

磐田が30節から9勝4分けの負けなし、
福岡が31節から11勝1分けの負けなし。

負けることすら許されない、
そういった雰囲気になってきている。

そんな中、危ないのは対応力の弱さ。

今日の前半の、チーム全体の守備は良くなかった。
相手に決定力があればやられたシーンが、
いくつもあった。

相手が清水の長所を消しにきたとき、
どうしても慌ててしまう。
ボランチにプレッシャーをかけられたとき、
じゃあどうするかっていうところが、
今のところ、しっかり対応できていない。

ここ数シーズンの課題の中で、
一番大きく残っているのがこれ。

それでも勝てたことを勝負強いと思うか、
やられたことを危ないと思うか。

どっちもあると思うけど、
対応力が身につかないと、最後の直接対決で脱落する。

あと少し。順位も実力も。

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