ダリ展

ダリ展@国立新美術館

前売券を買ってたものの、
会期の終盤、やっと行ってきたダリ展。

土日は時間帯によって
50分待ちになることもあるらしく、
比較的すいてる午前10時半に国立新美術館へ。

列はできていたけれど、
5分ちょっとで展示室内に入れた。

芸術の知識がない僕が思ったのは…
有名なやつが少ない!

ネットとかでどんな展示なのか、
まったく知らないまま行ったらば、
溶けてる時計の「記憶の固執」みたいな、
いくつか知ってる有名な絵画がなく、

あと仕事でいろいろと調べた、
ダリが異常なほど好きだったミレーの「晩鐘」を、
モチーフにした作品もなく。

シュルレアリスムのころの
絵画が少なかった。

そんな残念さはあったけれど、
前に行った「マグリット展」と合わせて、
なんて説明していいか分からない
「シュルレアリスム」が、
なんとなく分かったのは楽しかった。

人間に穴を空けて向こうの景色が見えたり、
岩とか重いものが宙に浮いてたり、
固いものが軟らかくなってたり、
あるはずの顔がなかったり、ないはずの顔があったり。

あと思ったのは、ダリの「芸人」性。

もちろん象に乗って凱旋門に現れるとか、
フランスパンのリーゼントで登場するとか、
芸人的なふるまいはいろいろあったけれど、
絵画も「大喜利」だと思った。

特にそう思った絵画が、
「ラファエロの聖母の最高速度」

原爆後に化学の“原子”に興味を持ったダリが、
ラファエロの聖母を
原子に分解した感じで描いた作品なんだとか。

モチーフがあるもの(お題)を、
どうやってアレンジするか(ボケるか)
という意味で、芸人的作品。

そこにダリのいろんな思想があったのか、
単に面白いと思って描いたのか分からないけど、
今回の展示の中で、一番印象に残る作品だった。

とはいえ、物足りなかった「ダリ展」。

ダリの有名な絵を見たい!という人にとっては、
「ダレ展?」と言いたくなりそうな
作品のラインナップだった。

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