J1昇格プレーオフの恐怖

リアリティは恐怖を増幅させる。

日曜に行われた、
J1昇格プレーオフ準決勝。

J2・3位の松本が、6位・岡山との戦いで、
後半アディショナルタイムに逆転ゴールを許し、
敗れてJ1昇格ならず。

来年もJ2での戦いに身を置くことになった。

僕は2012~2014年の3シーズン、
国立でやってたJ1昇格プレーオフ決勝を
スタジアムで観戦してたけれども。

そのときはJ1クラブを応援する人が、
J2クラブの過酷で残酷な戦いを、
高みの見物をする感じだった。

それが今回は、
応援する清水がJ2を戦ってきて、
自動昇格は果たしたけれど、
松本とは勝ち点が同じだった。

天国と地獄のトーナメントは、
3人称視点から、1人称視点へ。
バイオハザード7で恐怖が増した、みたいな。

プレーオフ史上最高に、ゾッとした。

しかもこの試合の松本の失点は、
後半アディショナルタイムに、
岡山の前線への縦パスを凌げなかったもの。

清水は第41節の岡山戦、
後半アディショナルタイムの
岡山の猛攻をギリギリ凌いで勝ったことで、
松本との勝ち点差を逆転して2位に浮上、
J1自動昇格に結びついた。

勝ち点差0、紙一重の違いは、
究極のサバイバルホラーだった。

同時に、J1昇格プレーオフの醍醐味も感じた。

スタジアムで観たときもそうだけど、
試合の終盤に「1点とれば逆転」の場面で、
前線へとにかく放り込みまくるサッカーは、
J1昇格プレーオフで、最高に熱くなる。

サッカーとしてそれは
レベルが低いのかもしれないけれど、
まさに一瞬で天国か地獄か決まる感じが、
見ている側としては、最高に面白い。

清水の岡山戦がそうだったように、
とんでもなく痺れる戦いが、たまらない。

当事者じゃなくても、ドキドキしてたまらない。
当事者は、勝ったらうれしくてたまらない。
負けたらたまったもんじゃない。

そんなJ1昇格プレーオフは、
次の日曜に決勝が行われる。

4位・セレッソ大阪VS6位・ファジアーノ岡山。

セレッソはディフェンスが脆く、
終盤に失点する傾向がある。

J1昇格プレーオフ準決勝でも、
試合終了間際に失点し、同点での決勝進出。

終盤まで同点でいけば、
岡山の昇格は、十分にあると思う。

恐怖を感じながら、見ていたいと思う。

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