クラブW杯2016決勝 鹿島がレアルに善戦した意味は大きい

クラブワールドカップ2016決勝、
鹿島アントラーズがレアル・マドリードに
延長戦の末、2-4で敗れた。

前半9分の得点で、
親善試合モードになったレアルを、
鹿島は逆転で追いつめ、慌てさせ、
本気にさせたうえで延長まで持ち込んだ鹿島。

そのプレーに、鹿島ファンも、
鹿島が嫌いなJリーグファンも、
日本代表戦しか見ない日本戦好きも、
たぶん興奮したと思う。

残念なことに敗れ、
鹿島の選手は悔しいだろうけど、
この大善戦は日本サッカーにとって、
Jリーグにとって、大きな試合だったと思う。

普段の鹿島より強かったし、
普段のレアルより弱かったし、
Jのクラブの多くは鹿島ほど強くない。

でも結果として延長戦にもつれこんだ。
鹿島のクオリティの高さを見せた。

鹿島の戦う姿は、
Jリーグというサッカーリーグが、
面白いのかもしれないことを
日本中へ、そして世界へアピールした。

Jリーグの選手たちは、
鹿島と戦った感触を持っているから、
自分も世界と戦える自信を持った。

海外の名や実力のある外国人選手が、
Jリーグのレベルが低くないことを知り、
Jリーグに少しでも来やすくなった。

Jリーグクラブを応援する人は、
Jリーグという少しマニア化したものに、
世界と戦える誇りを持つことができた。

Jリーグクラブのある街の人たちの中には、
自分たちの街にもある世界につながるクラブを、
応援したくなる人もいるかもしれない。

日本代表戦しか見ない人は、
どこか盛り上がりに欠ける日本代表戦の淀みを、
この試合で晴らすことができた。

子どもたちは、日本代表を目指す前に、
Jリーガーとして世界と戦えることを知った。

来シーズンのJリーグまで、
この熱が続くわけじゃないと思う。

ただ、この試合を見た人、
結果を知った人のうちどのくらいかに、
日本の鹿島アントラーズというクラブが、
レアル・マドリードに善戦したことが残った。

この積み重ねがJリーグを魅力的なものにし、
日本サッカーが世界と戦えることへと
繋がっていくんだと思う。

多くの人の意識を少しでも変えた
鹿島の戦いは、大きな価値あるものだったし、
すごくすごくうれしいものだった。

まあリーグ戦になれば、
ふてぶてしい鹿島を憎らしく思うわけだけど。

リーグ戦はいつものジャイアン。
今回は映画版のジャイアン。

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