東京マラソン2017 振り返り【10】

東京マラソン2017 振り返り【9】の続き

■40km~42.195km(フィニッシュ)
フィニッシュ 3:47:25(ラップ 0:12:44)

もう、気力しかない。
一歩ずつ丁寧に走るしかない。

少しでも余計な力が入れば足が終わる。
足のどこかがけいれんで、
経ち上がれなくなってもおかしくない状態だった。

ただここで、フィニッシュ地点が
東京駅になった最大の良さを感じた。

それはラスト1kmの日本橋。
石畳を走るコースは道幅が狭くなり、
沿道の両側から声援を送ってくれた。

世の中に気力で乗りきれとか、
最後は根性がものを言うとか、
たくさんあるけれど、
フルマラソンのラスト5キロほど、
気力で結果が変わるものはない。

沿道の人たちが、気力を支えてくれた。
イメージは、元気玉。
ちょっとずつのパワーがエネルギーになって、
前に進む力になった。

それに4時間を切るペースの周りのランナーたちは、
みんな苦しくても走っている。
こんなにも人が見てる中で、
自分だけ歩くことは恥ずかしい、
そんな走らざるを得ない環境でもあった。

さらに自分の中の戦いもあった。
歩いてもフィニッシュはできる。
でもその結果、歩いてフィニッシュしたという
事実が自分の中に残る。それはイヤだった。
後悔すると思った。

どう動かしてもつりそうな足を、
丁寧に進めて、どうにか走らせた。

そして、フィニッシュ。

目標の3時間45分は切れなかったけど、
6年前の記録を9分09秒も更新して、
僕の中では十分な記録だった。

そして何より、完走できたことで、
「走り切れてよかった!」という、
達成感と安堵感が入り混じった気持ちになった。

東京マラソン2017 振り返り【11】へ続く

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