2017 J1 第11節 意識の統一を…

J1第11節、清水はホームで
鳥栖と対戦し、1-1で引き分けた。

前半にチアゴ・アウベスの
豪快なミドルが決まって先制したものの、
試合終了間際に失点してのドロー。

2015年5月30日以来、
J1のホームでの勝利がなく、
日本坂トンネルよりも長い
トンネルを抜け出せずにいる。

逃げ切れなかったのは、
「逃げ切るための方法」を忘れて、
不可解な戦い方をしていたからだと思う。

試合終了間際、清水は1-0で、
あとはゲームを終わらせるというときなのに、
清水のゴールキックのあと、
五分のボールが続いている中で、
清水は前線に4人もかけていた。

その結果、相手にボールが渡り、
縦へのボールが入ったときには、
守備が手薄でカウンター気味の状況に。

慌てて戻った清水の選手たちをよそに、
相手に冷静に決められてしまった。

1-0でリードしているチームの
戦い方ではなかった。

後半アディショナルタイム、
コーナーキックの連続をしのぎ、
勝利が見えたあとの出来事だった。

なんとなく、このまま
勝てそうな雰囲気が漂っていた。

そんな「勝てる」という気持ちが、
気の緩みにつながっていなかったか。

そして、そういった気の緩みや、
試合の終わらせ方を
これまで何度も反省してきたはずなのに、
反省が一向に生きてこないのがもどかしい。

アウェイはとにかく守備からと、
最後まで集中を切らさず戦っている。
全員が同じ意思で動くから耐えきれる。

一方でホームでは、本来守るべきときでも、
なぜか攻めの姿勢を見せることがある。
そのときピッチ上は考えがバラバラになる。

そんなホームとアウェイの違いが、
アウェイで勝てるのに、ホームで勝てない
原因のひとつになっているのかもしれない。

そして「勝てていない」という事実がのしかかり、
リードすると過剰に冷静になろうとか、
「いつも通り戦おう」という気持ちが生まれ、
逆にいつも通りじゃない精神状態になる。

勝てていないから、勝てない悪循環。

となると、やるべきことはひとつで、
全員が試合をどう締めるべきなのか、
しっかり確認するという
基本を徹底することなんじゃないだろうか。

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