2017 J1 第18節 25周年で大きな一歩

J1第18節、清水はホームで
ガンバ大阪と対戦し、2-0で勝利。

清水はボール支配率こそ低いものの、
中2日で動きの重いガンバを相手に
試合を前半から支配し、チャンスを作ると、
最近良くなってきたセットプレーから先制。

両サイドバックが得点する珍しい試合は、
2点をとって無失点でホーム2連勝。

クラブ創設25周年記念試合を、白星で祝った。

勝因として、日程があるのは間違いない。

清水は中1週間での試合で、
ガンバはリーグ戦あっての中2日。

明らかにガンバの動きが悪かった中で、
清水は個で上回り、出足や球際で勝てていた。
その結果、全体的に余裕が生まれていた。

ボールを受けたときの判断スピードが早く、
選択肢を間違えずに次の展開へ移れた。

前節はパス、トラップ、パスの繰り返しで、
ダイレクトプレーや大きな展開などが少なく、
前への推進力に欠けていた。

今日はときにワンタッチではたき、
ときにロングボールで押し込むなど、
長短・遅速がうまく使い分けられていた。

まだまだ精度に問題はあったけど、
このくらいできれば十分戦えると感じた。

というのを生んだ大きな要因が、
相手の動きの鈍さだったとは思う。

ただ、これまでは個で上回れる相手にも、
まったくうまくボールがつながらず、
最近は試合を支配されてばかりだった。

そこで今回のもうひとつの勝因が、
頼れる2トップのテセ・チアゴが
不在だったことなんじゃないかと思う。

2人が悪いわけじゃない。
これまで他の選手たちが
2人に頼り過ぎていたというか、
2人に頼るべきだと考えすぎていたと思う。

その結果、積極性が落ちていた。
プレーが消極的になり、
安全なパスばかりになったり、
ミスが増えしまっていたように思う。

日常で例えるなら、
その場に絶対的な先輩がいることで、
無難な会話しかしなくなる、みたいな。

普段は面白いことを言う人が、
気を遣う相手がいると、
面白いことを言えなくなる、みたいな。

気を遣う相手がいないことで、
積極性や余裕が生まれ、
面白い展開が増えたんじゃないだろうか。

それに加えて、今日は長谷川悠が
きっちりと仕事をできていた。
だからみんな、いい意味で頼れていた。
うまく使うという意味で、頼れていた。

みんな、周りがよく見えていた印象がある。

ただ、真価が問われるのは
3週間後の横浜F・マリノス戦。

出場停止明けのテセが戻ってきて、
チアゴもケガから復帰できるかもしれない。

前線の2人が戻ってきたときに、
他の選手は、今日と同じように戦えるか。

昨シーズン、頼れるキャプテン・大前が
ケガで長期離脱をしたことで、
逆にチーム全体が戦えるようになったのと
似たような状況が起こっている。

昨シーズンはそれをきっかけに、
上昇気流を生み出し、J1昇格へと突っ走れた。

今日のような試合ができるという自信で、
3週間トレーニングできることが、
プラスに働いてくれるように思う。

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