2017 J1最終節 積極性で勝ち取ったJ1残留

降格圏の16位・甲府との勝ち点差2で迎えた
清水のJ1最終節は、アウェイで神戸と対戦。
3-1で逆転勝ちを収め、J1残留を決めた。

立ち上がりから全体的にチグハグな中、
13分に早くもゴールを許したものの、
19分に北川のフリーキックが決まると、
その後は徐々に試合を支配し逆転勝利。

これで来シーズンもJ1の舞台で戦えることになった。

ほっとした。
そして、清水の姿勢が良かった。

神戸がFC東京と同じで緩かったり、
ミスをしまくってくれたから、
清水にとっては戦いやすかったのは大きい。

ただそれでも、今日の清水の選手のメンタルが、
失点をしてからかなり積極的な姿勢になったことで、
苦し紛れではないサッカーができていた。

それが、相手のミスが理由だったり、
相手を上回れそうな自信というのもあるとはいえ、
勝つしかない環境が、本来の力を出す引き金になったと思う。

特に、僕がこの試合で清水が良いメンタルにあると思ったのは、
後半アディショナルタイム、2点リードの場面。
相手陣内に押し込んでボールをキープし、
攻撃をして時間を使えていたこと。

今シーズンの清水はリードしていても、
相手に押し込まれて引いたまま、
耐えて耐えて試合終了を待つことがほとんどだった。
相手陣内で時間を使う試合は、正直、見た記憶がない。

相手との力関係はあるにせよ、
姿勢として、最後まで単に引くだけじゃなく、
冷静に前へとボールを運べて、
セカンドボールも拾えて押し込んでいたのが、
いいメンタルで戦えていることの証明だと思った。

まあ、それができていなかった今シーズンだから、
最終節まで残留争いをしてたわけだけど。

来シーズンへ向けて、課題は多い。

選手は何と言ってもメンタルの改善。
あとケガが多いということは、食の改善も必要かもしれない。

監督は戦術を全員が理解できるような明確な言葉で指導し、
選手のメンタルをうまく試合へ持っていけるよう、
言葉を選ぶこと。モチベーターにもなること。

クラブはケガ人を出さないための
医療体制や食事施設などの改善、
今日のようにブラジル人3人がベンチにならないよう、
正しい実力とポジションの外国人の補強。
レンタル含めると多すぎる選手のスリム化。

などなど。

北川、金子、松原という、
ギラギラした若手が成長しつつあって、
来シーズンはその才能を開花させるべきタイミングになる。

テセ・増田・犬飼・六反というセンターラインなら、
このチームはそれなりに戦えると思う。

足りないものをどう埋め、積み上げていくか。
来年もJ1だから、それを考えられる。

今日の勝利は、大きい。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です