北朝鮮ワイン「강계산머루술」「목련포도술」を飲みました

2015年10月10日に行った、
韓国と北朝鮮の軍事境界線を巡る「板門店ツアー」。

その「キャンプボニパス」で買ったのが、
2本の『北朝鮮ワイン』。


左:13000ウォン(約1300円)、右:9000ウォン(約900円)だったような

ずっと飲む勇気が出なかったから、
パーティーにして数人を集め、2年半の時を経て飲んだ。

※以下、ハングルは機械翻訳とリサーチ結果です。間違ってる可能性もあり


まず背が高い方、キャップには「평양(平壌)」の文字


横には「特製品」の文字


강계산머루술(江界ヤマブドウ酒)
KANGGYE WILD GRAPE WINE 500ml

ラベルはこんな(画像をつなげました)


<書いてある主な内容>
製品名:江界ヤマブドウ酒(アルコール度数:16度)
食品の種類:果実酒
輸入店名:(株)白頭山ブルーベリー酒
製造年月日:2001年8月30日
内容量:500ml
成分・原材料名:ヤマブドウ80%、果糖20%
原産国:北朝鮮


透明な瓶に、何とも言えない色のワイン 赤?ロゼ?何?


底にたくさんの沈殿物 高級なワインほど沈殿があると言われるけども…
高級なワインほど深いはずの瓶の窪み(沈殿物を舞わせない)がないし…


グラスに入るとこんな感じ 濁ってます 沈殿物が舞ってます


味は紹興酒をワインで割った、みたいな感じ
これがヤマブドウ酒の味なのか分からないけど、美味しくはない
ただ紹興酒の一種と思えば…ギリギリ飲めなくはない
果糖20%とある割に、甘さがそれほどないからかもしれない

あとアルコール度数16%なだけあって、
アルコールがきつい飲みにくさがある


そして背が低い方のワインは なぜか箱の中が汚れてる…


목련포도술(マグノリアブドウ酒)
MOKRYON PHODOSUL 360ml
量が微妙に少ないような…買ったときより減ってるような…


ラベルはこんな 左右にあるパーセンテージは、
주정(アルコール度数):18%、당도(糖度):16% らしい
さっきのワインよりアルコールが強い


瓶に透明のラインが入ってるのは、ビニールのラベル。
ただ瓶がベッタベタ。製造でビシャビシャになったのか、輸送で漏れたのか…
キャップを回して開けようとしたら、空回りして一向に開かず…
引っこ抜いたらスポッと簡単に開き、キャップはグニャッとゆがみました…

量が微妙に少ないのは、蒸発したからなんじゃないかと…


<書いてある主な内容>
製品名:ブドウ酒(アルコール度数:18度)
食品の種類:果実酒
輸入店名:(株)白頭山ブルーベリー酒
製造年月日:1998年7月1日
内容量:360ml
成分・原材料名:ブドウ78%、果糖16%、甘草、五味子


瓶がテッカテカ ベッタベタ


もちろん沈殿物がどっさり


やっぱりこの色 しっかり濁ってます


(いろいろ映り込んでてすみません…)
味は甘い!とにかく甘い!
ぶどうのリキュールを原液で飲んだような味。
これが果糖16%ということなのか、
甘すぎるうえにアルコールが強くて飲みにくい。

じゃあ炭酸水を入れれば合うんじゃないかと思って
飲んだりもしたけど、絶妙に合わない…。

というわけで、ワインらしくなかった北朝鮮ワイン。

アルコール度数16度と18度というところからも、
どうワインを作っているのか分からない。

世界には酒精強化ワインといって、
アルコールを強めたワインもあるから、
北朝鮮ワインもそれなのかもしれないけれど。

国会図書館の「月刊朝鮮資料」39(11)(462)1999.11 p2によると、
この江界(カンゲ)ワイン工場について…

「金正日総書記は、江界ワイン工場がこれまで主席の
現地での教えどおり、良質のワインをたくさん生産して
慈江道の労働者階級をはじめ、人民に供給してきたことを高く評価」

とあった。
つまり金正日お墨付きのワイン工場で作られたワインらしい。

これが世界で愛されるとは思えないけれど、
広まらなさそうだからこそ、貴重な体験だった。

でも、残ったワインどうしよう…。

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