2018 J1 第12節 課題をもらえた試合

J1第12節、清水はアウェイで
広島と戦い、0-2で敗れた。

試合全体を通してボールを持ち、
今シーズンで一番パスはつながったと思うけれど、
最後の部分でうまく崩せず、チャンスは少なめ。

連勝は2でストップし、上位へ行くことはできなかった。

たぶん今シーズンで一番攻めることができていて、
ボールを回せていて、セカンドボールへの反応も
早かった試合だった。

でもそれと同時に、今シーズンで一番、
勝てない気持ちになった試合でもあった。

レンガの壁を、素手で崩そうとしている感じ。
11試合で5失点という広島は堅く、
カウンターでやってきた清水は、崩す術を持っていなかった。

清水の選手たちに、崩す意図はあったけれど、
最後の部分で正直な突破しかないから、
すべて跳ね返され、止められていた。

攻めていたのに、決定的な場面は、
それほど多くなかったんじゃないだろうか。

例えば試合終了近くに竹内が持ち出して、
テセへの決定的なクロスを上げた場面みたいに、
ときに無理した意外性のあるプレーができないと、
広島のようなミスの少ない相手は崩せない。

それはここ数年ずっとの課題で、
今シーズンが特段悪いわけじゃない。

ずっとファストブレイク、ショートカウンター、
個の力で点をとるチームだったわけで、
ボールを回して崩すことは何年もできていない。

そんな課題が、改めて突き付けられた試合で、
その課題は誰もが分かっているんだろうと思う。

今日は内容が良かったからノープロブレム!
なんてことは誰も思っていないと思う。

ヨンソン監督のチーム構築の途中だから、
今は守備の整備が、ある程度できてきた段階。

ファンソッコという守備の軸がいて、
金子を中心にしっかり相手にプレスをかけることで、
守備面では、チームに安定感が出ている。

ここから攻撃面を、どう構築できるか。
個の力がないわけじゃないし、
攻撃のポジションの選手が伸びてきている。

チームとしての形は作りつつも、
清水の選手の良さでもあり、
うまくいかない要因にもなる、
真面目さ、真正直さに、どう変化をつけられるか。

そんな清水にずっとある課題を、
改めて突き付けてもらえた試合だったと思う。

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