2018年天皇杯3回戦、清水はJ2甲府と対戦し、
0-1で敗れ、3回戦で敗退した。
試合の中継がなかったから、
どんな内容になっていたかは分からない。
監督や選手のコメントを見た感じでは、
試合勘がなく、メンタルも公式戦モードに戻ってなく、
体力も戻ってなかった様子だった。
ワールドカップの中断期間、
他のクラブは数日の休みで練習に戻った中、
清水はJ1最長の16日間の休みをとった。
そういう特殊なことをするわけだから、
何か納得できる意図があると思ったけれど、
今日の試合結果と、監督や選手のコメントで、
まったく納得できない休みになった。
清水というクラブは、
天皇杯にテストマッチ感覚で挑んだんだと、
僕は正直思ってしまった。
その最たる部分が、ファンソッコのサイドバック起用。
で、どうやらうまくいかなかった様子。
試すことは構わない。
でも、新しいポジションを試すなら、
どうしてあと数日早く始動して、
テストマッチをこなさなかったのか?
このチームは明らかに、
ソッコをセンターバックに据えることで、
ディフェンスが持ちこたえられていたはずで、
それは攻撃するときの安心感にもつながっている。
そのポジションを動かすのは相当なチャレンジで、
公式戦の前に十分試す必要があったはず。
テストが足りないということは、
照準をリーグ戦だけに絞って、
天皇杯をテストマッチに近い位置づけにしたとしか思えない。
ぶっつけの3バックもやったみたいで…。
でも、天皇杯をテストマッチにする意味も分からない。
今の清水は選手をダブつかせていて、
ルヴァン杯も敗退して、これで出場できる公式戦は、
リーグ戦に限られてしまう。
この試合、まったく理解ができなかった。
来週水曜からのリーグ戦で、
チームが完成度を大きく高め、勝ち始めるなら、
別に納得する。でも、不安しかない。
準備期間が短い日本代表が、
ロシアW杯で結果を残したのとは違う。
そもそも日本代表には蓄積された連係があり、
個の能力も即興でできるレベルで高かった。
清水はそうじゃなく、
もともと連係がうまくいってなかった。
大人のチームでもなく、臨機応変な戦いができていない。
天皇杯をテストマッチ化して負け、
しかもそのテストさえも失敗した。
収穫が「久しぶりに90分間の公式戦をした」ことと
「ソッコはやっぱりセンターバック」だけなら、
テストマッチとしても、あまりにもお粗末だと思う。