2018 J1 第24節 個々の質

J1第24節、清水はホームで
札幌と戦い、1-2で敗れた。

またも先制してからの逆転負けで、
攻守ともに、どことなく冴えない印象。

これで引き分けを挟んで5試合勝ちなし、
残留争いに巻き込まれそうな位置まで、
沈んできてしまった。

清水は昨シーズンと比べて、
大きな部分での質は上がっていると思う。

チーム全体としての動きの質、
攻守にわたって連動して動く質、
選手個々も全体的には能力が上がって、
いい内容の試合ができるようになっている。

ドウグラス・北川のカウンターは脅威で、
2人だけで得点できそうな気配がある。

ただ個の細かな質に、ここ最近は問題が出ている。

チャンスで決めきれない、
チャンスを作り切れない、
相手の動きを捕まえきれず、守り切れない。

シュートの精度が上がらない、
クロスの精度が上がらない、
ディフェンスで簡単に抜けられる。

試合内容が悪いわけじゃないんだけど、
微妙にバランスが崩れている。

選手たちが100%の能力を発揮できるような、
チーム状況ではないんじゃないだろうか。

例えばチーム全体で守備をしていて、
これまでうまくいっていたわけだけど、
右サイドの守備に不安があるからか、
周りの選手が少しずつ、
ケアのために気を遣っているのかもしれない。

そうすると、これまでバランスがとれていた
チーム全体での守備がちょっと歪になり、
どこからともなく崩壊する瞬間が出る。
気になる分、攻撃でも思い切った攻めができなくなる。

例えば守備から攻撃へと移るとき、
これまではつないでいたボールが、
余裕なく前へ蹴り出されてしまったら、
攻撃の始まりは、守備の始まりへと変わってしまう。

例えば攻撃でボールを預けようとしたときに、
相手に奪われる怖さがあると、
そこでためらったり、パス精度に神経を使い過ぎて、
テンポがわずかに悪くなってしまう。

特に気になるのは、右サイドバックとセンターバック。
元から横たわっていた、選手層の問題でもある。

次の試合は水曜日。
延期になっていた横浜FM戦。

選手層が試されるこの試合は、
勝てれば楽になり、負ければ不安になる。

今はとにかく連動性だけは失わず、
チャンスの回数を増やすしかない。

決して悪いわけじゃない。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です