2018 J1 第32節 一体感

J1第32節、清水はホームで
名古屋と戦い、2-0で勝利した。

清水は前節の湘南戦を引きずるかのように、
前半は落ち着かず、自信なさげなプレーに終始。

それが後半は距離感が良くなり、
破壊力抜群の2トップが点をとって勝利。
一応まだ決まっていなかった「J1残留」を決めた。

試合内容としては危うかったものの、
結果的にしのいで勝てたのは、
チームとして強固になってきているからだと思う。

年間でメンバーを固定して戦ってきたことで、
チームとしての戦い方が整理され、
お互いのプレーが分かるようになっている。

加えて、選手個々の意識の高さや向上心、
仲間と一緒に戦う熱さが加わって、
今、チームを見ているのがとても楽しい。

そう、楽しい。

勝っているから楽しいのは当然なんだけど、
青春漫画を見ているような、
高校野球や高校サッカーを見ているような、
一丸となって戦う姿を見ているのが楽しい。

例えば第29節の静岡ダービー、
ドウグラスが大久保から悪質なラフプレーを受けたとき、
北川が大久保へ真っ先に詰め寄った姿。

第30節の広島戦でテセが復帰ゴールを挙げたあと、
選手たちがテセよりも喜び続けていた姿。

今日のクリスランへのメッセージもそうだけど、
そういう熱さ、仲間への思いをストレートに表す姿は、
見ている側が熱くなる。

こういうクラブは、例え負けたとしても、
多くの人が応援し続けたくなる。

スタジアムでの興奮が、倍増する。

残り2節。

ここ数年は残留争いや昇格争いばかりで、
それはそれは刺激的な戦いが続いていた。

今年はACL圏内が難しく、残留争いもない、
久しぶりの平和な終盤2試合になった。

いつもより刺激は少ない。
でもここ数年で、一番楽しいシーズン終盤戦。

それは平和を取り戻したありがたみ以上に、
単純にチームを見ている楽しさが大きい。
選手同士が信頼し合って、熱くなっていて、
ワクワクさせてくれるだけで、見ていて楽しい。

今の選手たちで戦えるのは、あと2節。
選手たちには、勝って、喜んでほしいと思う。

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