第6回上野の森ハーフマラソン【雑感編】

昨日出場した、上野の森ハーフマラソンの感想を。


上野恩賜公園の入口


そこにちょこっとだけ大会のアナウンス


拠点は明治5年創業の西洋料理店・上野精養軒


建物の中にある広間が更衣室になっている


駐車場に荷物預かり場所


スタートゲートは手作り感満載 で、よく見ると…


数字だけ変えてる


公園内でウォーミングアップし放題


公園内のいろんなとこを走るコース


そしてスタート


上野動物園の前を走ったり、中を歩いたり…


オシャレなスタバがあったり…


五重塔の脇の砂利道を走ったり…


準備中の露店の前を走る


フィニッシュ地点 周回とフィニッシュで一応区切られてる


参加賞は町内会の催しのよう お守りは扱いに困る…

この大会は7時半スタートで、
上野恩賜公園内の美術館や西郷隆盛像の前を通ったり、
マラソンなのに上野動物園の中を歩くという、型破りな大会。

その良かったところ・悪かったところを列挙していきます。

【良かったところ】
■着替えが上野精養軒の中でぽっかぽか
動物園の開園などがあるからか、
朝7時半という恐ろしく早いスタート時刻。
手荷物預かりは7時までだから、6時台には到着。
(実際は7時以降も手荷物の対応をしてくれていた)

そんな早朝7時時点で、気温は1℃。
とんでもなく寒かった。
だからこそ、 更衣室が上野精養軒の宴会場という、
ふっかふかのぽっかぽかした場所だったのはうれしかった。

河川敷の大会ではありえない、最高の環境だった。

■トイレに困らない
公園内にはトイレがいくつもあるから、
トイレに並ぶことがなかった。
参加者がハーフと10km合わせて1000人という
少なさなのも大きいけど。

■スタートの混雑が少ない
ハーフマラソンの参加人数がMAX400人。
で、想定タイムでスタートを区切ってくれてたから、
スタートゲートが狭くても渋滞はほぼ起こらず。
スタートのストレスが全然なかった。

■「上野動物園」内を通り、マラソン大会なのに「歩く」希少性

「上野動物園内がコースになっている」
というだけで、価値のある大会。

そしてハーフマラソンなのに…

動物園内の一部区間は、歩かないと失格になる。


大会の案内書にも、しっかりと明記

歩き区間の最初の地点に係の人がいて、
「ここから歩いてください」とアナウンス。
区間内にはプレーリードッグがいるはずの檻と、
白鳥?がいる池があった。(写真撮影は禁止)

普通のハーフマラソンでは味わえない、
希少性の高い大会だと思った。

■甘酒が美味しい
フィニッシュ地点で水のペットボトルと
紙コップの野菜ジュースをもらえて、
上野精養軒前では甘酒が配られていた。

フィニッシュ時点でも、まだ朝の9時台。
極寒の中で飲む甘酒は、最高に美味しかった。
マラソンの甘酒文化は最高だと思う。

【悪かったところ】
■周回が多くて単調
前半は博物館エリアを3.3周、
後半は不忍池の周りを5周する。
不忍池5周は、手につけた輪ゴムを1周ごとに、
係の人が持ってる箱に入れてカウントするシステム。

事前に送られてきた輪ゴムを使用

そこはまだ何とかなったんだけど、
前半の3.3周は、自分の頭でカウントするから、
今何周目なのか分からなくなる。
しかも人によって周回数が違うから、
前の人についていけばいいってものでもない。

さらに0.3周がどこなのかもよく分からず…
とにかく前を走る同じペースの人を、
絶対に見失わないよう、絶対に抜かないよう、
とりあえずついていくという作戦で切り抜けた。

誘導する人がいないとこでは、
道を間違える人もいて、本気で走りたい人には向かない。

■コースが狭い
全体的に道幅が狭い中を走る。
後半の不忍池は特に狭く、しかも周回だから
周違いの人が、抜いたり抜かれたりある。

別に記録を狙う大会でもないからいいけど、
ハーフ400人しかいなかったのに窮屈めだったから、
大きくしにくい大会なんだなと思った。

■上野恩賜公園を生かせていない
これが今回、一番強く思ったこと。
上野恩賜公園という観光資源がいっぱいある場所なのに、
その良さをまったく生かせていない。

上野動物園内に徒歩区間があって、
記録を狙えない大会なんだから、
もっと楽しめる大会を作らないと参加者は逃げる。

実際、フィニッシュ後の更衣室で話しかけてきた、
大会にたくさん出ているおっちゃんは、
「単調で狭いしつまんないから、この大会はもう出ないね」
と言っていた。

コース脇でブラスバンドや太鼓の演奏があって、
それはそれで素晴らしいと思うし、
走っててうれしいものだった。
でもそれって、どの大会でもできる。
上野だからこその、プラスアルファがほしい。

お金を少しかけられるなら、
スタートとかフィニッシュのところで
パンダの着ぐるみがいて記念写真を撮れるとか。

お金をかけられなくても、
例えば動物園の徒歩区間で、
シャンシャンのクイズを始めに置いて、
途中でヒントが2つくらいあって、
徒歩区間の最後に正解を置いてあるとか。

不忍池を5周まわるコースでは、
区間の中に動物の絵を、あちこちに忍ばせて
「コースのどこかに動物が5体います。見つけてね」
みたいなことをしたっていい。

かなりちょっとしたことでいえば、
5キロごとの看板とか完走証に、
パンダや西郷隆盛像のイラストを描くだけでも、
上野のハーフマラソンに出た気分になっていいと思う。

運営側のちょっとした労力で、
もっと盛り上がる大会になってもいいのに、
退屈な大会になっていたのは、もったいなかった。

…というわけで「上野の森」という大会名に、
内容がまったく追いついていない大会。

上野動物園、西郷隆盛像、美術館や博物館など、
惹かれるものがいっぱいあるはずなのに、
その雰囲気が全然感じられない、ただ走るだけの大会。

朝7時半にスタートとか、上野動物園内を歩くなんて、
こんな面白そうな大会はないのに、その情報がピーク。
ただただ強く「歩いてください」と言われるだけ。
外見は型破りなのに、真面目すぎてつまらない大会。

もっと工夫すれば楽しくなりそうなのに、
もったいなくて、残念だった。

逆に、めちゃめちゃ伸びしろのある大会でもあると思った。

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