2019 J1 第7節 静岡ダービーで今シーズン初勝利!

J1第7節、清水はアウェイで
磐田との静岡ダービーを、2-1で勝利した。

開幕から勝てていなかったとはいえ、
相手を攻め込む時間が増えていた清水は、
この試合も立ち上がりからゲームを支配。

攻勢に出ていた時間帯に2点を奪い、
後半途中からの守勢でも体を張って失点を1に抑え、
開幕から7試合目で、ついに初勝利を挙げた。

前節のFC東京戦と同じように先制し、
前半から後半の途中まで内容が良く、
でも後半の途中からうまくいかなくなった。
試合の展開は、かなり似ていた。

でも、細かな違いが大きかった。

きっちり2点目を奪えたこと。
寄せのもう1歩が、出ていたこと。
迷いのないプレーが多かったこと。

磐田のパフォーマンスの悪さも手伝いつつ、
ちょっとずつの違いが、大きな結果に結びついた。

ダービーという気持ちのスイッチが、
積極性をもたらし、いい方向に働いたと思う。

そして、正しいベンチワークができたのも見逃せない。

後半途中、2-0から磐田に1点とられ、
清水も選手たちは、気持ち的に守りに入ったと思う。

リーグ戦で開幕から6戦勝利なし、
最下位に沈むチームの一番の弱みは、
勝てないことで、プレーの精度が落ちることにある。

精神的に守りに入ってしまうことで、
キックがずれ、プレーの選択が狂い、判断力が鈍る。
動きが遅れ、セカンドボールも拾えなくなる。
不安に、集中力が削られてしまう。

それに加えて、途中交代のドウグラスは、
まだ本調子からは程遠く、前線でボールを収められない。
前線でのプレスもかからなくなり、
一方的に押し込まれる展開になってしまった。

そこで清水は、84分・89分と、
ディフェンス寄りの飯田・六平を入れた。

ここでもし、攻撃的な選手を入れていたら、
選手たちの不安は増すばかりだったと思う。
攻撃的なのは交代の形だけで、
気持ち的には「守らなきゃならない」とマイナスのメンタルになる。
プレーの精度はさらに下がってしまう。

でも守備的な選手を入れ、割り切って守りに入ることで、
気持ち的には「絶対に守ってやる」とプラスのメンタルになる。
プレーの精度を高めることができ、集中力も増す。

的確な采配だったと思う。

今日のリーグ戦初勝利は、かなり大きい。
「ダービーは勝ち点3以上の意味を持つ」というけれど、
「リーグ戦初勝利」は、もっと大きな意味を持つ。

これまでのパフォーマンスの悪さは、
頭のどこかに「初勝利を早く挙げなきゃ」とか、
「追いつかれたらやばい」というマイナスの精神が、
判断力や精度を鈍らせていたことにあると思う。
後半の失速は、体力の問題じゃなく、精神的なものだと思う。

その精神的な重荷を降ろせたことで、
内容が悪い時間帯は減っていくんじゃないだろうか。

そして今の戦い方でいけることが、確認できた。

内容が良くても結果が出ない日々が続いたけれど、
ここからは内容と結果が結び付きやすくなると思う。

とはいえ、まだ16位。
きっかけをつかんだに過ぎない。

着実に勝ち点を積み、自信を積み上げ、
じわじわと順位を上げてほしいと思う。
今のサッカーなら、とりあえず中位までは行ける。

ヘナトが素晴らしいパフォーマンスを見せているように、
エウシーニョがチームにフィットして、
ドウグラスが本調子になれば、さらに上も狙える。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です