2019 J1 第11節 ヨンソン監督退任発表

昨日の試合後、ヨンソン監督の退任が発表された。

ヨンソンがそこまで悪かったわけじゃなく、
打つべき手の中で、即効性とうまくいく確率を考えたとき、
ベターなのが監督退任だったんだと思う。

ヨンソンは普通の監督だった。
可もなく不可もなく、前任の小林監督同様、
何が悪いわけでもなく、戦力なりの結果を残した。

何試合もいい内容のときはあったから、
自分たちのやりたいサッカーができれば戦えていた。
「ドウグラスが戻れば」「新戦力がフィットすれば」
おのずと良くなるんじゃないかと思っていた。

でも、それはむしろ逆になってしまった。
チームとして戦えなくなってしまった。

だから、次に打つ手が難しくなった。

そこで篠田コーチにとりあえず指揮をとらせて、
「初期化」をせずに「再起動」させることを選んだ。

スペックが良くて、機能していたのに、
やることが増えて重くなり、うまくいかないチームを、
リフレッシュさせることにしたんだと思う。

今シーズンは、不運も重なった。

選手を生かすためのフォーメーションとして、
3-5-2を選んでキャンプで練習を積んだら、
エウシーニョがケガで出遅れ、
選手たちがミスで失点を重ねて2節で3バックを断念。

第3節で4バックに戻したものの、
練習不足の感は否めず、低調な出来で5失点。

その後、ようやく昨シーズンのサッカーを
取り戻してきたものの、新戦力の融合はうまくいかず。
崩壊している相手に勝ち、連動している相手に負ける状態。
さらには誤審も重なり、結果は2勝2分7敗の勝ち点8、
ルヴァン杯は1試合を残して敗退が決定した。

混乱、混迷から、ヨンソンは立て直せなかった。

そして、プラン通り戦うことはできても、
試合中にピッチ内で修正できないという、
清水にずっと横たわる課題を解決できなかった。

それがヨンソン監督での限界ともいえるけど、
選手たちが変わらなければならない部分でもあって、
もっといえばチームの空気を変えられないクラブの問題。

僕はヨンソンに、不満はない。

で、当面は篠田コーチが監督代行として、
指揮をとることが発表された。

たぶん大枠の戦い方は変わらず微調整で、
指導法や選手との接し方、起用法が変わる。

まずは再起動でリフレッシュすることによって、
処理スピードが上がり、試合でミスを抑え、
緩みが出ないよう、自信を持った集中したプレーを!

ここからの大分・仙台・松本の3試合は、
相性がイマイチ良くないとはいえ、
浦和・鹿島・川崎とのここ3試合よりは、
本来圧倒されないはずの相手。

監督が代わっても結果が出ないというのを避けるため、
交代タイミングがここだったというのもありそうで、
ここから3試合が、勝負になる。

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