2019 J1 第14節 ここからが本番

J1第14節、清水はアウェイで
松本と対戦し、1-1で引き分けた。

松本が微妙な判定でPKを獲得して先制すると、
清水がザ・帳尻ともいえる、
もっと微妙な判定からのPKで同点に。

そのまま、さほど盛り上がるシーンがないまま、
試合終了を迎え、引き分けに終わった。

これで篠田体制になって1勝2分け。
勝ち点5を積み上げたものの、
他の下位陣も軒並み勝ち点を積み上げたため、
勝ち点13で5チームが並ぶ中、最下位となった。

この試合、清水の攻撃は良くなかった。

プランとしては、パスをつなぐというよりも、
ドウグラスを中心としたカウンターサッカーで、
アバウトなロングボールを使ってでも速攻で仕留めるという、
割り切った戦い方。でもうまくいかなかった。

松本の守備意識がかなり高い分、
攻撃を遅らされ、縦をふさがれ、清水の速さは出なかった。
崩すのが苦手な清水はどこかぎこちないボール運びで、
探りのショートパスを繰り返す程度。
チャンスを作れないまま、相手ボールに。

または自陣深くからロングカウンターをしようと、
持ち上がったものの、
攻撃の選手がみんな前線に走ってしまって、
パスの出しどころがなく後ろに戻すという展開。

結果、決定的な場面は少なかった。

大きな問題は、ボールをもらう動きが、
どうもうまくできていないこと。
ボールを持った選手が、パスを出せる味方がいない。

あと、エウシーニョの活かし方。
エウシーニョがドリブルを始めると、
味方同士、何をしたいのか分からないような動きになり、
右サイドで特に攻撃は停滞してしまう。

本来、松本のような堅い相手には、
ドリブルで変化をつけることができるエウシーニョが
大きな武器になるはずなのに、
ドリブルしたとき周りがどうコースを開けるか戸惑い、
右アウトサイドで蹴る意表を突くパスに、味方が意表を突かれる。
味方同士で合わないから、チャンスが一転ピンチになる。

篠田新監督になってから、
1勝2分けと上向いているように見えるものの、
実際は結果に変化がない。

3試合ごとのブロックで考えると…

ヨンソン体制(6~11節)
FC東京・磐田・セレッソ大阪戦…2勝1敗の勝ち点6
浦和・鹿島・川崎戦…0勝3敗の勝ち点0

篠田体制(12~14節)
大分・仙台・松本戦…1勝2分けの勝ち点5

相手の強さによって勝ち点を積み上げられているだけ。
ヨンソン体制のまま、この3試合を戦っていたとしても、
勝ち点5を積み上げられたかもしれない。

ただ、1勝2分けで選手たちが戦い方を信じ、
篠田監督の指導でまとまっていけるのなら、
監督交代タイミングとしては良かったと思う。

出場機会を増やしている西澤に象徴されるように、
監督は球際の激しさや体を張る守備を求めている様子。
西澤の存在感は、試合ごとに増している。

練習から激しさが増しているようで、
3試合負けなしは、練習を信じられる要素のひとつになる。

変化が現れるきっかけとして、
負けなかったことがプラスになってほしい。

今年も戦国リーグの様相を呈してきたJ1を
生き抜くには、まさに戦える集団となることが大事になる。

代表ウィークで、Jリーグは2週間中断する。

パスで相手を崩す術を身に着ける期間ではなく、
どうやってボールを奪い、どう速い攻撃を仕掛けるか、
その共通理解を深める期間になるんじゃないかと思う。

エウシーニョをチーム戦術にフィットさせることも、
この2週間で大事な要素。

どんなに体力があっても、共通理解ができてなかったら
チグハグで後手を踏み、ハードワークできない。
連動しなかったら、走れる体力があっても走れない。

そうしたところが整理できたら、
横浜FM・名古屋という強敵にも連敗はないと思う。

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