J1第24節、清水はアウェイで
川崎と対戦し、2-2で引き分けた。
清水は0-8の次の試合で、
J屈指の攻撃力を誇る川崎相手に、
どれだけ守備が破綻せず戦えるか、
自信を失わずプレーできるかが重要だった戦い。
試合内容は悪く、後半は特に防戦一方だったけれど、
相手のミスや負傷など、運も味方して引き分け、
勝ち点1は十分な結果。
2失点したとはいえ、精神的に落ち着きを取り戻せる
勝ち点1だったと思う。
この1週間がメンタル的に苦しかった中、
今日の試合でもし大量失点したり、
敗れてしまうと、自信を失う危険があった。
そんなときだというのに、第11節にホームで
0-4で敗れている川崎が相手という、最悪の巡り合わせ。
勝ち点を持ち帰れただけでも、十分だった。
「とにかく守ってカウンター」
つまらないサッカーだし、
得点はドウグラス頼みだったけれど、
運良く2失点で抑えることができ、
偶然でも結果を出せたことは、今は重要だった。
別に、内容が良くなったわけじゃない。
攻撃に出なかったから守れただけで、
札幌戦と内容は変わっていない。
試合全体を通してバタつく場面が多く、
川崎の攻撃にさらされ続けた。
やられてもおかしくない場面は結構あった。
攻守両面での問題は、マイボールになったとき、
簡単にまた相手ボールになってしまうこと。
例えばディフェンスラインからビルドアップするとき、
相手の前線の選手のプレスを受けて、
GKに戻して縦へポンとロングボール、
それをドウグラスが競り勝つものの、
落としたボールに誰も反応できず相手ボール…。
これまではドウグラスと北川の2人で
ボールキープできたり、縦へ速く仕掛けられたけど、
今はドウグラスが孤立して、攻撃に迫力が出ていない。
守備の時間が続いてしまう。
それに、攻撃に移ろうとしてボールを奪われるから、
ディフェンス陣は手薄で守るのが難しい。
で、ディフェンス陣も対応は悪くて、
ボールを奪われ、相手が1人でドリブルしてきたときも、
3~4人全員がズルズル下がるばかりだから、
ゴール前まで運ばれ、シュートを打たれてしまう。
攻守両面の対応の悪さが、
攻撃の停滞と、守備の綻びにつながっている。
課題は山積み。
勝てる相手に勝ち、分の悪い相手は
偶然でも勝てればいいとは思っているけれど、
さすがにこの程度の課題は解決させないと、
勝てる相手にも勝てなくなってしまう。
相手に前線からプレスをかけられたとき、
チームとしてどうボールを失わずに運ぶのか。
ドウグラスにロングボールを当てたあと、
周りはどうサポートするのか。
そこは解決しないと、これから対戦が増える
勝つべき中位・下位のクラブ相手にも、
勝ち点を積み上げられなくなりそうで怖い。