J1第25節、清水はホームで
鹿島と対戦し、0-4で大敗した。
清水は中1週間あったものの、
ACLから中3日、メンバー7人を入れ替えた鹿島を相手に、
日程の利を活かせず。
簡単にボールを奪われ、簡単に裏をとられ、
簡単にクロスを上げられ、簡単に失点を重ねた。
清水は前回のホームゲームで、
札幌に0-8で敗れたあと、川崎戦の2-2を挟み、
またも4失点を喫する大敗となってしまった。
実況が清水を評した「安い失点が多い」というのが、
まさに当てはまる4失点。
鹿島がいい崩しをしたというよりも、
清水攻撃陣の単調な攻撃から簡単にボールを奪えて、
清水の中盤やサイドの寄せが甘いから狙い通りのパスが出せて、
清水ディフェンス陣が動き出しについてこれないから、
簡単に点が入っちゃったレベル。
チーム全体で失点を繰り返してしまった。
横浜のようにパスを細かくつなぐ相手には、
ボールを奪ってのカウンターを何度も狙えるから、
ドウグラス中心に、得点を決めることができる。
松本のようにパスやシュートの精度が低めな相手には、
戻ったり寄せるタイミングがとれて失点が減り、
ドウグラス中心に、強引に勝つことができる。
今の清水で期待できるのはその2パターンで、
あとは偶然こぼれてくる勝ち点を拾えるかどうか。
鹿島はミスが多く、動きも鈍かったけれど、
ここぞというときに見せるクオリティや
スピードがあったから、清水は守備が破綻した。
清水にとって、鹿島は勝つのが難しい相手だったと、
割り切って考えた方がいいかもしれない。
負けた今となっては。
今日の敗戦で、入れ替え戦圏内まで勝ち点差2、
得失点差はさらにマイナスが増えて、
これから残留争いが続けば、リーグワーストは確実。
残り9節、今年もかなりヤバい位置にいる。
ただ、その順位ほどヤバい状況かというと、
残りの相手は中位~下位のチームが多く、
勝ち点を積み上げやすいタイプも多い。
高い位置でのパスカットを狙える名古屋、大分や、
他のチームと比べてパスやシュートの精度が低い
湘南、磐田、仙台、鳥栖あたりは、
失礼だけども、清水にとってはやりやすい相手。
今の清水は、札幌や鹿島のように、
相性の悪い相手には負けても仕方なくて、
横浜や松本みたいに、ハマる相手に勝てばいい。
ひとつ怖いのは、今日の攻撃陣のように、
決定的な場面で決めきれずに試合が進むこと。
そうなってしまうと、ハマる相手にも勝てない。
どれも当たり前なんだけど、清水はそれが顕著。
ここから勝ち点は積み上がるとは思うけど…
倒産寸前の投げ売りかのような、
不安がよぎってしまう、0-4だった。