次の打ち合わせ場所へ、歩いて移動。
東銀座から新富町の路地裏で、
和風コーヒースタンド。
店に入ると、和モダンなコーヒースタンドで
接客していたのは、おしゃれ男性店主1人。
「源」という名のついた、ブラジル豆の
ドリップコーヒーを注文。1杯530円。
おしゃれ店主が、おしゃれポットでドリップ。
もちろん「ゴーーー」なんて音はしない。
1対1で静寂の時間が流れたあと、
ガタイのいい欧米系男性観光客が来店。
店主と英語でやりとりしていた。
できあがったコーヒーを手に、店外へ。
静かな路地裏を歩きながら、コーヒーを飲む。
すっきりとした、軽やかな味わいが口に広がった。
空がいつもより青く感じた。
…と、おしゃれに書きたくなるくらい、
おしゃれな時間を過ごした。
コーヒー1杯530円。
コーヒーはコンビニコーヒーすら買わず、
インスタントのネスカフェエクセラで十分な僕。
だから「530円は高いかな…」と一瞬思ったけど、
考え方次第、楽しみ方次第でそうでもない。
コーヒースタンドで検索して出てきた店。
ふらっと入る勇気もなければ、
コーヒー通でもない自分が、思い切って店内へ入った。
店主と向き合う、どうしたらいいか分からない時間を、
スマホに目を向けず、店内を眺めて過ごした。
コーヒーは苦いのがいいもんの理論とは真逆の、
ゴクゴク飲めちゃう、すっきりとした味わいだった。
そういう窮屈でストレスを感じる時間や、
自分の価値にはない店と出会ったことが、
逆に自分にとっては価値あることなんだろうなと思った。
時間の流れるスピードが変わった。
なんだか心がリフレッシュした。