2020年のJ1リーグ第1節、
清水はホームでFC東京と対戦し、1-3で敗れた。
FC東京はACLから中4日だからか、
寄せが遅かった中、清水は躍動感あるボール運びで、
相手ゴールに迫る攻撃を重ねて先制。
しかし後半途中でFC東京がアダイウトンを投入、
ブラジル人3トップになると流れはFC東京に。
清水の守備が簡単に破壊され、逆転負けを喫した。
逆転負けの悔しさはあるにせよ、
清水の選手たちにとっては、
自信につながる試合になったと思う。
ルヴァン杯で川崎に1-5で大敗したものの、
今シーズンやりたいサッカーが見えていた清水は、
今日の試合で、川崎戦よりもゲームを支配していた。
FC東京が前線からさほどプレッシャーをかけて来ず、
余裕を持てたことは大きいと思う。
支配していたとはいっても、崩し切れてはいなかった。
それでも、昨シーズンと比べると、
意図が分かるプレーで、可能性が感じられた。
何気ないけど、今シーズンの変化を感じたのは、
前半15分あたりのシーン。
スローインから左サイドで石毛がキープすると、
西村がフリーでバイタルエリアに走り込み、
ボールが出てチャンスシーンが生まれた。
普通のチームにとってはよくあるシーンで、
大したことないと思うけど、
昨シーズンの清水には少なかったシーン。
こういう意図のある攻撃が随所で見られた。
今はチームを再構築している途中。
まったく違うサッカーにチャレンジしている中で、
少しずつ良くなってきていることが、今は重要。
「どれだけボールを回していても、
勝てなければ意味がない」
「どんな内容であれ勝ち点3をとる方がいい」
そんな正論を言いたくなる人もいるだろうけど、
今はそんなタイミングじゃなくて、
チームが形になるのを辛抱強く見守りたい。
正直僕は、辛抱と言いつつ楽しい。