2021 ルヴァン杯第2節 推進力

ルヴァン杯グループステージ第2節、
清水はアウェイで仙台と対戦し、1-0で勝利した。

過密日程から一旦抜けたものの、
日本代表で不在だったり、疲労などを考慮して
普段のリーグ戦メンバーよりも、
ルヴァン杯第1節に近いメンバーで戦った試合。

中1週間の戦いだったものの、
ビルドアップはさほど改善しておらず、
一方で守備は相変わらず堅く、
相手の決定力不足も手伝って、きっちり抑えていた。

そして個で奪った1点をきっちり守り、
ルヴァン杯初勝利を挙げた。

とりあえずは、この勝ち方なんだと思う。

しっかりと守って、なるべく0点に抑える。
個や、個と個の力で点を奪って、
全体的にはボールを持たれても、結果勝つというもの。

守備はある程度、計算ができるサッカーで、
相手が攻撃していても、自由にさせていなくて、
寄せが昨シーズンよりも早く、ブロックが非常に多い。
相手が枠内にいいシュートを飛ばせることが少ない。

攻撃は、相手のミスの多さやビルドアップ能力による。
カウンターのチャンスも後ろへ戻してしまいがちだけど、
攻撃陣の個の能力は高いから、相手のミスは突きやすい。

今日、プロ初ゴールを挙げた鈴木唯人が、
怖い選手へと一皮むけると、こういうサッカーでは面白い。

そのうちパスがつながって相手を崩す場面や、
後ろからのビルドアップがうまくなっていくまでは、
個の爆発を楽しみにしたい。

そして、コロナ禍で入国が遅れ、
出遅れていたエウシーニョが今シーズン初出場。

さすがのキープ力やボールの動かし方で、
前への推進力を生んでいた。

多くの選手の選択肢が、
ボールを下げて安全にキープしていた中、
エウシーニョは前へ動かすことができていた。

右サイドでこれまで違いを生み出してきた
中山とのコンビネーションは、これからかなり面白そう。

縦へ勝負する中山と、内へ運ぶエウシーニョ、
うまく噛み合えば、右サイドは強力な武器になり、
個だけではない得点が増えるきっかけになりうる。

鈴木唯人がついに推進力を得点に結びつけ、
エウシーニョの復帰で、チームの推進力はわずかに増していた。

相変わらずボール運びがうまくいかない中でも、
少しずつチームは前へと進んでいる感じはしている。

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