【前編】の続き
筑波よく勝てたな、って試合だった。
前半1分に平山のヘッド、
3分には兵働のこれもヘッドが決まって2−0。
で、あとの87分間は筑波に見るべきとこがないまま試合終了。
相手攻撃陣をゴール前でフリーにさせすぎて、
クロスの精度やタイミングが良かったら確実にやられてた。
注目の平山はっていうと、
よく90分間出場させてくれたな、って出来だった。
普通の大学生レベル、最低のプレー内容。
藤本淳吾(筑波大3年)をはじめ、他の選手の方が輝いてた。
ポストプレーができずに相手に跳ね返され、
パスをもらってキープしようとしても、
決して早くない相手ディフェンスの寄せにボールを奪われてた。
今日の試合だけでいうと、
大学のスピードにすらついていけてないようにも見えた。
大学のスピードに合わせちゃってたっていうか。
もちろんコンビネーションの問題もある。
オリンピック代表である程度できてるわけだから、
実力はこんなもんじゃない。
声がまったく出てないから、先輩に遠慮してる部分もあるんだと思う。
ただこのままじゃ、大学での成長はありえない。
筋力と精神力を鍛えて、キレのあるプレーを見せてほしい。
筑波大の平山に、今のところ見るべきものはあまりない。
僕らが描く平山は、筑波にはいない。
平山がヘディングで競り勝つと、
観客席のあちこちからため息が漏れた。
背中より大きな背番号を背負ったサッカー少年たちが、
「ひらやま〜!ハットトリック〜!」って叫んでた。
僕の腕が焼けただれる前に、本物の平山を見たい。 |