2014 J1第19節 エスパルスらしいサッカーが帰ってきた

J1第19節、清水はホームで
徳島と対戦し、1-0で勝利。

大榎監督体制2戦目での初勝利は、
J1ホーム通算200勝&600ゴールという、
メモリアルなゲームになった。

早くも大榎監督の色が出始めて、
目指そうとしてるサッカーが見えた。
チームがいい方向に向かい始めていることが
感じられるゲームだった。

1-0という結果以上に、
「サッカーのおもしろさ」を感じさせてくれた、
見ていて楽しい試合だった。

前半に何度かあった、ダイレクトパスが、
何本もつながってチャンスを作ったシーンを見て、
なんだか懐かしい気分にもなった。

大榎監督が就任会見で、
目指す監督像について聞かれたとき、
「自分が選手時代にやっていて
楽しかったのはアルディレスが監督のとき。
やっぱり選手が伸び伸びとやれた」
と話していた通り、当時を思い出すシーンだった。

これが僕にとっても
「エスパルスらしいサッカー」というか、
エスパルスが一番強かったころの、
サッカーの内容的に一番好きだったころの
エスパルスのサッカーだったりする。

今日は選手たちが、楽しそうだった。
だから見ていて、楽しかった。

村田のゴールからも、ゴトビ監督と
大榎監督のサッカーの違いが見えた。

ゴトビ監督体制下では
サイドをえぐってクロスを上げるのが
役目だった右サイドの村田が、
ゴール前中央左でボールを受けて、
左45度の位置からのミドルでゴール。

もちろん村田は今日も右サイドをえぐって、
何度も突破に成功して
決定的な場面を作っていたけど、
同時に、持ち場じゃない場所で、
ボールを受けて、ゴールを決めた。

去年も中央でゴールを決めてるけど、
そのとき以上に、ボールを持つ選手に近づいて、
得点に結びつけた。

ゴトビ監督もポジションを変えながら、
攻撃を工夫してはいたけれど、
今日は選手が自分で考えて動いた結果、
ゴールを奪った、そんな感じがした。

まだまだ課題はいっぱいある。

中盤での不用意なパスミスが、
何度もあって、前節の3失点目みたいに、
ミスが失点に直結してもおかしくなかった。

徳島の決定力がなかったから、
ミスをしてくれたから、無失点で終われた。

FC東京のように決定力があったら、
3点とか4点とかとられていても、
おかしくない試合だった。

今日の試合に勝てたのは、
この前、柏に勝てたのと同じで、
相手にミスが多くて
決定力がなかったからっていうのが大きい。

ただそれでも、確実に、
いい方向へ向かっていると思う。

次の仙台戦まで、また1週間の準備期間がある。

今日よりも、もう一歩進める。
動きがもう少し、改善できると思う。

選手も楽しみながら、
前向きに練習をやってるみたいだから、
改善のスピードは速いと思う。

それに、このままやっていけば、
もっと上手くなれそうな気持ちや、
もっと上のランクの選手になれそうな感触が、
選手たちにも芽生えてるんじゃないかと。

一気にチームが生まれ変わるわけじゃないとはいえ、
今日見た清水には、充分劇的な変化が見えた。

「サッカーに対する面白さとか、
“負けても今日は面白かったな”というようなものを
求めて行かないと、ファンが増えない」
(大榎監督の就任会見より)

これはスタジアムで観戦する人ほど
望んでいることだと思う。

今日は、テレビから伝わってくる
スタジアムの雰囲気が、
楽しそうな声援と拍手に満ちていた。

このまま続けていけば、問題ないと思う。

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