J1 1stステージ第9節、
清水はアウェイで柏と対戦し、
0-0の引き分け。
前節3-0から終盤の3失点で追いつかれ、
まさかのドローだった清水は、
中2日の試合で、精神的な落ち込みが心配されたものの、
最後まで集中力を切らさず、2戦連続ドロー。
前節は終盤に完全にパニックに陥り、
失点を重ねていたものの、
今日は終盤に向かうにつれて集中力が増していた。
ただ開幕戦に勝って以来、
8戦連続勝ちなしという状態で、
順位も17位と、なかなか泥沼を抜け出せずにいる。
柏とのアウェイで、引き分けという結果は、
悪くないとは思う。
ただ、内容はかなり低調で、
前節とさほど変わらない危うさがあった。
相手に決定力があれば、
4点も5点も取られてておかしくなかったし、
逆に清水は得点の匂いがほとんどしなかった。
持ち上がりでボールの奪われたり、
前線で孤立するウタカに精度のないパスを出して、
相手の攻撃を食らい続けた。
失点0に抑えられたとはいえ、
守備を立て直せたようには思えない。
ボールを拾えてたわけでもなくて、
運良く引き分けられた、といえる内容だった。
ただ、ボロボロになりながらも、
破られなかった、敗れなかったのは、
どこか開き直りにも似たような、
思い切りのいい守備があったからだとも思う。
なるべく高い位置を保つこと、
守り切るんじゃなく、攻めていくこと、
そんな意識づけが、思い切りの良さを生み、
判断のスピードを上げたのかもしれない。
守る意識で守れば、全体が消極的になり、
攻める意識で守れば、全体が積極的になるもので。
課題は山ほどあるけれど、
守備の姿勢は、見違えるものがあった。
今日で3バックは2試合目。
この形で、しばらく行った方がいいと思う。
スタメンもシステムも、コロコロ変わる中、
連係が全然うまくいかずにいるわけで、
監督も選手も練習で手ごたえを感じた、
3バックを熟成させた方がいいと思う。
4バックがいいか、3バックがいいかっていうより、
とにかく何をするのか固定することで、
お互いの動きを理解しあえることが大事で。
それが自信につながっていって、
浮上のきっかけになっていくと思う。
今日、内容はひどかったとはいえ、
0に抑えられたことが選手の自信になってるのなら、
なおさら、今の形を継続すべきだと思う。