最初で最後?の富士登山(2日目)

■最初で最後?の富士登山(1日目)の続き

7月11日~12日、8合目の山小屋で
1泊しての富士登山。

七~八合目あたりから、
高山病なのか頭痛が始まって、
山小屋でもほとんど眠れなかった中、
山頂でご来光を見るため登り始めた2日目の記録。

■0:00 起床
山頂でご来光を見るため、この時間に起床。
朝の番組のキャスターでさえ、まだ起きてない。
結局、5時間半寝袋に入ってて、30分しか眠れずに起床。
それでも横になれて体が休まったか気もする。

■0:20 朝食

この中の釜めしだけ食べた。
袋の端を斜めに切って、釜めしをニュッと出して、
パピコに近い感じで食べた。
もう冷えてるけど、山ではこれで十分。
ちなみに頭痛対策として、食前に葛根湯を飲んだ。

■0:40 蓬莱館出発(八合目/3150m)

ご来光時刻は4:27で、
ここから山頂まで3時間とされてるから、
余裕をもって3時間半~4時間前に出発。

下界に広がる夜景。
写真では伝わらないけど、結構キラキラ。

ちなみに見上げると、満天の星空。
写真には写らなかったけれど、
プラネタリウムのような星の数。
星座がどうとか興味はないけれど、とにかく綺麗。

むき出しの地球の上で、
他の星と向き合っているというか、
ここも宇宙の一部なんだなと思えるような、
そんなロマンチックなことさえ思うほど、
美しい星空だった。

■1:14 白雲荘(八合目/3200m)


オレンジ色の大きな三日月。
大きな満月は見たことあったけど、
こんなにも大きな三日月はあったかどうか。

■1:32 元祖室(八合目/3250m)

ご来光渋滞が起こるって聞いてたけど、
確かに混んでいて、ゆっくり歩いてる感じ。
ただ、急いで上がると、体への負担が大きくて良くないから、
ちょうどいいと思う。

それより、薄着の私服でライトも持たず登るカップルが、
グイグイ抜かしながら登ってったけど、
大丈夫だったんだろうか?

■2:06 富士山ホテル(本八合目/3400m)

■2:14 本八合目トモエ館(本八合目/3400m)


吉田ルートの隣、須走ルートの山小屋「上江戸屋」が、
吉田ルートに面した側に出してる売店。

■2:44 御来光館(八合五勺/3450m)

ここから特に大渋滞。

止まっては少し歩き、止まっては少し歩きを、
とにかく地道に繰り返して…

残念なことに、山頂へ着く前に、
ご来光が見えそうな様子。
渋滞がすごすぎて、進めるような感じじゃない。
そんな中、明るくなってきたので…

■4:33 ご来光(九合目~山頂の間/3633m)

昨日から山小屋での仮眠を挟んで、
トータルでのんびり8時間近く登った道の脇、
このあたりに座ってご来光を眺めた。

そして…

このご来光のために登ったんだなと実感。
雲がほとんどかかっていない、完ぺきなご来光。

しかも最後の画像は…

カメラレンズの加減で、
ご来光の周りがハートの形に見えなくもない。
僕が女子高生なら、恋愛成就のスマホ壁紙に
してたかもしれないくらいのご来光。

ちなみに上を見ると…

山頂までもうすぐのところ。
周りを見ると、こんな感じ。

そして、登山を再開して…


吉田口の頂上まであと少し!


もう少し!


鳥居までやってきて…

■5:09 富士山吉田口頂上(3710m)


山頂に着きました!


下を眺めると、まだまだ人が登ってます。


火口はこんな感じ。


中を眺めるとこう。
近付きすぎると落ちそうで怖い。


吉田口側から見えた剣ヶ峰。


吉田口から少し坂を上るとこんな場所も。


上から眺めた吉田口の山頂。

頂上の気温は7℃。
しかも遮るものがない場所では、
結構な強さの風が吹いていて、体感気温は0℃前後。

本当はお鉢巡り(山頂一周)するのを予定してたけど、
あまりの寒さと、同行者の疲労もあって、
ここは下山することにした。


パンパンのパンを食べて下山。

■6:04 下山開始(3710m)

つららから水が垂れて、地面でまた凍るほど寒い。


吉田ルートは、登山ルートと下山ルートが違う。
ゴツゴツした山肌だけど、歩く道はじゃりじゃりで歩きやすい。


下を眺める。


歩くペースが速いのと、ブレーキをかけるのとで、
早くも体が暑くなり始める。

■6:56 富士山ホテル(本八合目/3400m)

登るときは、ご来光で止まった時間も含めて
3時間かかったけど、下るのは、たった50分。
あっという間に富士山ホテル。

■7:14 下江戸屋(八合目/3350m)

ここで、吉田ルートと須走ルートが分岐。
吉田ルートを下山。

下りは早いと思ったけど…

ゴツゴツした道が始まり、
ズルズル滑って、歩きにくい。

赤土になっても、石が滑って歩きにくい。
いっそのこと早歩きしちゃった方が
いいのかもしれないけど、ここはゆっくり。

■9:33 七合目公衆トイレ


緑と雲に囲まれてだいぶ下ってきたけど、
それでもまだまだ、ゴツゴツしてて歩きにくい。


六合目あたりの登山と下山の合流地点まで戻ってきた。
登山のとき、この板の階段で意外と体力使った…。

■10:29 六合目

ここまでくれば、あと少し。
あとはほとんどなだらかになってる。
ただ、ずっと下ってきたから、
平らに近い道の歩き方が分からなくなってる。

そしてついに…

■11:13 富士スバルライン五合目到着

フィニッシュ!!
六合目から意外と時間がかかったけど。

フィニッシュ感に浸って立ち止まってたら

後ろからお尻が来ました。

というわけで、前日の13時半に登り始めて、
今日の11時過ぎに戻ってきた富士登山。

山を登って下りる、ただそれだけのことを、
ほぼ丸1日かけてやったわけだけど、
富士山を登ったからって、
正直、僕の中で何かが変わったとかは一切ない。
新しい自分が見えたとかいうこともない。

むしろ、しんどさばかりが印象深くて、
特に下るときの目的がないうえに、景色も変わらず、
単調な道をひたすら滑らないようにするだけの歩きで、
富士山にまた登りたいなんて、今は思えなくなった。

でも、行って良かったと思える。

それは、何も遮るものがない険しい山で、
日差しを浴び、風に打たれ、土にまみれ、
暑さや寒さがどんどん変化する環境の中、
それでも歩くしかないという過酷さ、しんどさを、
大人になって体験できたからだと思う。

限られた水をどう飲むか考えることや、
自分が翌日まで生きるための物資を背負って、
ひたすら歩き続けることなんて、今の日常にはない。

それが新鮮で、何もかも足りない空間が、
僕にとっては充実していた。

と思う。

ただ、そんな分かった感じのこと書いたけども、
僕はもともとマラソンやるようなドMなわけで、
苦しいことが単純に好きなだけなんじゃないかとも、
うすうす思ってはいる。

いやーでも、山登りはさすがに趣味にしないなー。

■富士登山帰りにふじやま温泉へに続く

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です