2015 J1 2nd第16節 田坂監督初勝利

J1 2ndステージ第16節、
清水はアウェイでで山形と対戦し、2-1で勝利。

J2前哨戦という、最悪の冠となったこの試合は、
J2前哨戦らしいというか、
悪い言い方をすると、J2同士の対戦っぽい、
レベル的には高いとはいえない試合だった。

それでも田坂監督体制のもとで初勝利。
11試合ぶりに勝って、
負け続けて終わるシーズンにならずに済んだ。

残留争いの中で見せた、
フィジカルと個の能力でなんとかするサッカーから、
大きく方向性が変わって、
ショートパスを多用するサッカーで戦った。

選手起用としても、
これまで田坂監督が言い続けてきた
「球際で負けない強さ」のある選手よりも、
足元のうまい選手が起用された。

そもそも今シーズンは、
パスをつなぐサッカーをするために、
フィジカルより足元がうまい選手が残っていたわけで、
なんとなく形になるのは当然のこと。

選手の特徴にあったサッカーを考えれば、
今日みたいなサッカーになるわけだけど、
じゃあ今日のサッカーでJ2の2位以内に入れるかといえば、
正直、難しいと思った。

パスがつながった割に、攻撃に迫力がなかった。
得点の気配もそれほどしなかった。

それは、長めの芝でボールスピードが遅かったことや、
陸上競技場というスタジアムの見た目、
低いカメラ位置、消化試合という興奮度の低さなど、
環境や状況がそうさせてた部分もあるとは思う。

いくつかのシーンでいい形もあったけど、
崩せていたかというと、それほどでもなくて、
なんとなくパスがつながってたかも、という印象。

パスサッカーをすれば個が足りない。
個のある選手を出すと連動性が足りない。

個に頼るサッカーをして、
個を生かすサッカーをできてない。

そんな今シーズンの良くない部分を、
再確認するかのような試合だった。

来シーズンJ2で戦う相手とはいえ、
今日勝ったからといって、
精神的に優位に立てるかといえば、
お互いにそんな効き目はないと思う。

田坂監督体制のもとで初めて、
短いパスをつなぐ戦術で戦ったけど、
これが戦術的に来シーズンの出発かといえば、
監督が変わると言われている中で、そうでもない。

勝ったことの意味はある。
負け続けてシーズンを終えたら、
気持ち的にリセットするのが難しくなる。

選手は暮らしにくいし、
自信を持って来シーズンを始めにくい。

ただ、今日の試合で何か手ごたえを掴んだかといえば、
それほどない試合だったんじゃないかと思った。

消化のいい、消化試合。
あとに残らない試合だった。

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