実際に学校を見てきた人の話。
小学校の中には、電子黒板と、
1人1台のタブレット端末を使って、
最先端の授業をしている、ICT教育のモデル校がある。
ICT(情報通信技術)っていうのは、
一般的に言われてるIT(情報技術)の意味と同じ。
そもそも国も10年以上前から
ITじゃなく、ICTという呼び方をしてるらしい。
それはともかく、そのICT教育では、
電子黒板やタブレット端末などを使って授業をすることがある。
ただ、その使い方が、まだうまくない。
例えば、これまでの授業では、
先生が問題を黒板に書いて、
みんなでノートに書き写して解いて、
分かった子が前へ出てきて問題を解いて、
よくできましたー!という感じだったのが、
電子黒板とタブレット端末を使った授業だと
タブレットに問題が表示されて、
それをみんなが手元で解いて送信、
答えが電子黒板に表示されて、
よくできましたー!という感じ。
そんなに変わってない。
クイズ番組で、答えをフリップに書くか、
モニターに書くかの違いでしかなく。
子どもたちは楽しいのかもしれないけど、
タブレットの導入コストに見合った変化じゃない。
もっとおもしろい授業をしてる学校も、
いっぱいあるんだろうけど、
まだまだこれからなんだろうなと思った。
何より、お金がかかりすぎるから、
そう簡単に端末を導入できないのもある。
今は例えば先生が持ってるスマホを、
学校のモニターに接続して授業したり、
先生が自腹でタブレット端末を買って、
自腹でWi-Fiを契約してネットをつないで授業してる。
で、最新機器に弱い先生が一生懸命やった結果、
エロ動画が再生されるとかもう、いたたまれない。
これからは情報端末をネイティブに扱えて、
ICTを教育に活用できることが、
先生としての必須スキルになるだろうという話。
どの職業にもいえることだけど、
ICTのスキルは、ベースとして必要だと思う。