2016 J2 第23節 あと少し

J2第23節、清水はアウェイで
愛媛と対戦し、2-2で引き分けた。

開幕戦を0-0で引き分けた相手に、
チームとしての完成度が上がってきた今、
成長を結果で残したかった試合で、
またも結果的には同じドロー。

これで9戦負けなしとなったものの、
勝ち点3を積み上げることはできなかった。

内容的には開幕戦と比べて
遥かにいい試合だった。ほぼ試合を支配していた。

チームは明らかに成長したことを感じ取れたし、
リードを奪われても得点できる期待感が、
ピッチ上から伝わってきた。

開幕戦のころは、得点が入らない状況で、
パスが回っていたとしても、
得点が入る雰囲気がなく、つまらなかったけど、

今はパスを回して、どう崩して得点を取るのか、
その狙っている様子が楽しくて、
ワクワクしながら、試合を見守れた。

マジメな清水の選手たちにとって、
小林監督の細やかな指導は相性がいいはずで、
選手たちは本来の能力を発揮し始めている。

さらに身長の低い選手が多いチーム構成が
改善されてきたことで、ピッチ上で特徴を補完し合い、
チーム全体の力が押し上げられている。

ここ数年、個が能力を発揮するかどうかで、
いいサッカーかどうかが決まっていた状況から、
今はチームとして戦えるようになってきている。

そんなポジティブな試合内容は、
見ていて楽しく、頼もしくもある。

ただこの試合は、清水にまだ足りない力、
「想定外の状況に対応する力」が、
露呈したように思った。

序盤の失点は、本リア5バックの相手が、
4バックで来たことで、うまく対応できなかったのが、
原因のひとつにあると思う。

終盤の失点は、相手が2枚替えして勢いを持ち、
コーナーキックの連続で、
相手キーパーも攻撃に加わられ、最後は押し切られた。

それは「甘さ」というような精神的なものじゃなく、
相手が奇襲を仕掛けてきたとき、
なりふり構わず攻撃を仕掛けてきたとき、
つまり想定していない攻撃をされたときに、
対応できなかったのが原因なんじゃないだろうか。

清水の選手の「マジメさ」が悪い方に出た形。

「臨機応変に戦う」強さは、
まだしっかりと身についていないように思う。

チームはいいところまで来ている。
成長しているのが、見て取れる。

ただ、自動昇格圏内の2位まで勝ち点差9。
この試合に引き分けた清水は、
「2」引き離された。

このチームは、まだ成長すると思う。
残り19試合、あとは時間との戦いだと思う。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です