昨日出場した、ハイテクハーフマラソン。
今回は、その感想をいくつか。
■ウェーブスタートは快適
ハイテクハーフは1万人規模という、
ハーフの大会としては、日本でも最大級。
でも、混乱が起こることなく進行。
スタートが10:00、10:15、10:30の
3つに分かれるウェーブスタート方式を採用
(たぶん自己申告タイムで分かれてる)、
さらに川の上下流2つのコースがあるから、
3×2=6グループに分かれて走ることになる。
だから参加人数が多くても渋滞は少なく、
ストレスを感じなかった。
これが、この大会の最大の良さかなと思う。
■下流コースはハズレと思え
大会は、上流コースがメイン。
だから有名ランナーはみんな上流コース。
下流コースに振り分けられると、
淡々と自分との戦いを繰り広げることになる。
折り返してくる上位ランナーと
すれ違うのが楽しかったりするんだけど、
そういう楽しみは、下流に一切ない。
ちなみに手荷物を預ける場所も、
上流コースの方にあって、
下流コースのスタート地点からそれなりに遠い。
下流は、下流扱いを受ける。
■下流コースはラストが少しキツい
河川敷コースだから、基本的に平坦。
ただ水門があることで、
河川敷から堤防へ上がる場所がある。
それが下流の場合、スタートして1~2kmと、
ゴール手前の18kmあたりにあって、
特に最後は疲労が溜まってる中でしんどい。
気持ちはトレイルラン。
そこで息が上がって、筋肉が疲労して、
最後にペースが上がらなかった。
走力不足のランナーには厳しい。
■河川敷大会だから風が強い可能性あり
走っててきつかったのが「風」。
遮るものがないから、風の影響をモロに受ける。
今回、下流は前半追い風、
折り返した後半が向かい風。
前半、速いペースで走れるから、
走力ついたもんだなぁなんて思いながら
そのままハイペースで走ってると、
折り返した直後に向かい風を浴び、
現実を知るという罠。
前半、いつの間にか足を使い、
後半、風に立ち向かって体力を削られ、
ペースが上がらなかった。
風の存在は、頭に入れといた方がいい。
ちなみに風で、会場は土ぼこりが結構たってた。
持ち物が土ほこりだらけになるので注意。
■トイレは大行列!駅で済ませたい
大会になると必ず起こる、トイレ問題。
1万人規模のハイテクハーフももちろん酷い。
野球場を横断する大行列!
たくさんあるトイレに対して、
1列で並んでいるから大行列ではあるんだけど、
それにしてもすさまじい行列。
レース直前にトイレへ行きたくなっても無理。
男女に分かれていて、1列に並ぶという、
やり方としては問題ないんだけど、
トイレの数がどうにも足りてない。
どの大会も、数を増やすしか方法はないと思う。
僕はスタートの40分前に駅に着いて、
駅でトイレを済ませた。
駅でも同じ電車の人がトイレに並んだけど、
会場よりは全然マシ。寒くないし。
ギリギリに着いてもOKな人は、駅トイレがベスト。
■大会の「熱」は若干低め
大会の「熱」を楽しみたい人には、
どこか物足りないかもしれない。
これまで荒川で行われている
赤羽ハーフや足立フレンドリーでは、
ボランティアの学生の声が明るく大きくて、
応援もあちこちでしてくれて、とんでもなく気持ち良かった。
もちろん赤羽や足立が素晴らしすぎるだけだけど、
それを経験したあとのハイテクハーフは、
どこか静かで、大会自体でテンションが
上がるようなものではなかった。
■給水所は若干小さい
給水は3か所。
ハーフだから十分だけど、
他の大会よりもスペースが小さいから混む。
最初の給水所、いつもの感覚で、
混んでる手前のドリンクを取らないで、
ちょっと先の机でドリンクを取ろうとしたら、
ちょっと先に机なんかなかった。
ちなみにスポーツドリンクと水で分かれていて
しっかりと表示があるのは良かった。
■完走後にもらえるもの
完走した後もらえるのは、
ランチパック、スポーツドリンク、
バナナ、でっかいホットおしぼり。
栄養補給には物足りないので、
バナナだけ食べて、
自分で持って行ったドリンクを飲み、
エナジーゼリーを食べた。
見たことないスポーツドリンクは、
やたらと甘かった。
大会記念Tシャツは、ダサめ。
■総合して、走り始めやトレーニング、記録のための大会
ゼッケンなどは事前送付、
当日の手荷物はシールを貼った袋に入れて預け、
記録証はダウンロード。どれも滞りない。
ウェーブスタートはストレスが小さく、
トレーニングや記録を狙ううえでは、
満足できる大会だと思う。
ただ、大会のワイワイ感というか、
全体の盛り上がりとしては、寂しい大会ではある。
活気が足りないというか、淡々としてるというか。
スタートも、スピーカーも演出もないから、
いつスタートの合図があったか分からない。
走り初めとか、トレーニングとか、記録とか、
自分の中にテンションを高める要素が必要な大会だと思った。
僕は、東京マラソンのトレーニングとしてじゃなければ、
きっともう、出ることはない大会です。