東京マラソン2019に出場した。
例年より1週間遅れの開催だったけど、
スタート前、午前9時の気温は5・7度。天気は雨。
その後も気温は上がらず、絶えず降り続く雨と吹きすさぶ寒風。
低体温症でリタイアするランナーが続出し、
日本記録保持者の大迫選手でさえも、
寒さで体が動かず、29キロで棄権。
濡れた体に冷たい風で、手先足先の感覚もなく・・・
それはもう苦行のようなコンディションで、
今回の東京マラソンが行われた。
僕の記録は、3時間44分30秒。
目標にしていた3時間35分には遠く及ばず、
それどころか、この3年でネットタイムは一番悪かった。
Cブロックという、だいぶ前からの
スタートになったのに、申し訳ない記録に終わった。
■東京マラソン2017
3時間47分25秒(ネットタイム:3時間37分59秒)
■東京マラソン2018
3時間35分20秒(ネットタイム:3時間30分13秒)
■東京マラソン2019
3時間44分30秒(ネットタイム:3時間41分27秒)
※左が通常タイム、右がラップタイム(速報値)
走り終わったときの感情は、
悔しさと、安堵だった。
記録が大きく落ちた悔しさ。
3年間で一番記録が悪かった悔しさ。
そういえばスタートして数キロで、
山中教授に抜かされたのも悔しかった!
ただそれと同時に、安堵もある。
大会前のハーフや26km走では、
途中で足が動かなくなり、つりそうになる大失速。
フルマラソンを、3時間半ペースで走る自信を失った。
その最大の原因は、坐骨神経痛をきっかけにした、
明らかな走り込み不足だった。
11~1月の平均走行距離は80キロ弱。
しかもペースを上げられず、負荷は弱め。
ちなみにネットタイム3時間半の去年は、
同じ時期に月100キロ近く、しかも今回よりも
1kmあたり15秒くらい速いペース走っていた。
練習や経験が自信になる中、明らかな練習不足と、
うまくいかない経験で、フルマラソンに、ビビった。
そして、朝からの寒さと雨。
走っていても体が冷えてるのを実感し、
足の筋肉も、疲れとともにどんどん硬直する中で、
足がつることなくフィニッシュしたときは、
安堵でいっぱいだった。
余力を残して、全て出し切れなかったのは、
ちょっぴり悔しかったけど。
今回の東京マラソンは、苦い経験だった。
大会前の練習から、本番でも辛い走りが続いた。
「なんで走ってるんだろう?」なんて思ったりもした。
(まあ客観的に見れば、マラソンやってる人全員、
なんで走ってるんだろう?なんだけども)
でも走り終えて感じるのは、
いつもと同じ「走って良かった」。
なぜなら、気持ちいいから。
それは走る街の景色や風が気持ちいいんじゃなくて、
走り切れたとか、タイムが上がったとか、
今回でいえば、雨で寒い中なのに
そこそこのタイムで走り切れたという、
自分なりの達成感を得られる気持ち良さ。
苦行が何かを生むという考えは好きじゃないけど、
苦しさを乗り越えて、走ったあと気持ち良かったのは事実。
そして数か月間、目標に向かうという、
未来のために準備することが、楽しかった。
次の目標は、3時間半切り。
さすがに4年連続当選はないだろうなと思いつつも、
まさかの奇跡に期待するのも、ひとつの楽しさ。
とりあえず坐骨神経痛と、
ふくらはぎのケガをしっかり治してから、
本格的に走るのを再開したいなと思う。