僕は子どものころ、自分で遊びを作るのが好きだった。
自由画帳に自作したゲームを、
学校の休み時間に友達にやってもらうのが楽しかった。
ファミコンの野球ゲームで一番楽しかったことは、
プレーしながら個人成績をメモして集計し、
打率やホームラン数を計算して、表にまとめることだった。
昼休みにキックベースをやっていたとき、
一人ずつ会員カードを作り、全員の打率を計算し、
記入したカードをそれぞれに配るのが楽しかった。
ドラゴンボールのPPカード(トレカみたいなの)を集めては、
戦闘力やコメントを全部ノートにまとめたのが楽しかった。
漫画を描いたとき一番楽しかったのは、
コピーして本にしたことだった。
何ひとつ、否定されたことはなかった。
自分が楽しかった。友達が楽しんでくれた。
親は自由にやらせてくれた。手伝ってくれた。
自分で遊びを作ることに、自信を持った。
今、僕は映像コンテンツを作るという、
自分が好きなことを仕事にしている。
17年間、仕事として続いている。
今日で40歳。
みんな、ありがとう。