やっぱり「夜の街」はコントロールが効かないんだなと思った。
新型コロナウイルスの新規感染者がまた増えつつある中、
今日6月1日まで1週間の感染者90人の調査で、
以下のデータが出た。
▼90人のうちおよそ3割の感染者が、
夜の繁華街での接待を伴う飲食業に関わる客や従業員。
▼その内訳は20代の男性が多く、全体の半数が新宿エリアの飲食店。
思い出すのは、新規感染者が急増中だった3月30日、
厚生労働省対策本部クラスター班が、
東京都の感染者の行動履歴を調査したときの発表。
▼感染経路が分かっていない人は4割あまり。
▼ここ2週間、約3割が、夜間から早朝にかけて営業している
接待を伴う飲食店(キャバクラやバーなど)で感染した疑いあり。
▼その世代の内訳は、20代が6人、30代が9人、
40代が13人、50代が7人、70代が3人。
20~30代は店員で、客は比較的年齢層が高い。
▼保健所の調査に応じない感染者が多く、接客を伴う飲食店で
感染した人数は、実際にはもっと多い可能性がある。
▼ちなみにパチンコや雀荘、性風俗店は、
都内では今のところ感染者の報告例がない。
そして、緊急事態宣言のとき、
「人と人の接触を8割減らそう」と提言した西浦教授は、
なぜ8割なのかという解説で、こんな趣旨のことを話している。
▼二次感染者を減らし、感染拡大を防ぐには、
計算上、60%(6割)の接触を減らせばいい。
▼しかしハイリスクな「夜の街」に踏み込んで
二次感染を阻止することができるとは限らないし、
そういう行動を変えてもらいたい人が、変わるとも限らない。
▼そこで人口全体で、少し多めに接触を減らす(8割)ことで、
二次感染する人を減らしていく。
どうにもならない人たちが一定数いるというのは、
あらゆることで、頭に入れておかないといけない。
ただ同時に、全体の感染者数が
3/30までよりも、6/1までの方が少ないわけで、
東京都全体で感染防止の努力をしている人と、
夜の街で感染防止の努力している人の割合が
近いかもしれないことも、読み取るべきなのかもしれない。