新体制発表会のワクワク感たるや

昨日、J1清水が2021年シーズンの新体制発表会見を行い、
ロティーナ新監督などスタッフ陣や、
新加入選手11人が、抱負などを語った。

今シーズンは、近年まれにみる積極補強。
日本代表GKの権田をはじめ、
昨シーズン、手薄だったポジションに、
レギュラークラスの選手をこれでもかというくらい獲得。

昨シーズンはレギュラー11名+数名と、
サブやベンチ外メンバーの差が大きく、
攻撃面では途中交代でギアが上がらなかった。

ディフェンス面では、コロナ禍の過密日程もあり、
クラモフスキー元監督が
守備の構築や立て直しがうまく行えず、
ヘナトをセンターバックにしたり、
ソッコを左サイドバックに置く(数節は機能したけど…)など、
手薄なポジションの配置にも苦労して70失点。

それが今シーズン、力のあるディフェンス陣が加わり、
ロティーナ監督が得意とする守備の構築で失点減の気配。
攻撃の選手も厚くなり、効果的な選手交代ができそうで、
若手の伸び待ちをせずとも、戦えるチームになりそう。

ちなみに監督が変わることで、
攻撃的なサッカーから守備的なサッカーへの転換ではなく、
「つなぐサッカーのリスクを下げる」という意味合いで
昨シーズンからの継続性に期待したいと思う。

そうした中で一番の注目は、
キャプテンシーある選手がしっかり加わったこと。

別格のキャプテンシーを持つ権田に、
大分の鈴木や、左SBのブラジル人・マテウスなど、
「後ろからの声出し」が特に期待できそう。

清水は大人しい選手、性格のいい選手が多く、
仲の良さが半面、厳しさの欠如になっていることが、
インタビューから感じ取れた。

そして練習中、試合中の声も少ないという、
指導者・選手からの指摘が毎年のようにあり、
それは改善されていないようだった。

さすがにこれだけ声の出る選手が加われば、
声が出る空気の方に全体が染まっていくはず。

練習でも試合でも、声がしっかり出れば、
これまで失点すると落ち込んでしまったり、
試合中の修正ができないなどの問題も、
改善される可能性がある。

さらに練習からの声の掛け合いは、
ポテンシャルがあるのに伸ばし切れない選手たちが、
ポジティブな気持ちでプレーできることで、
いい影響があるんじゃないかと思う。

清水が2005年加入組の新人獲得で、
兵働や岡崎、岩下、平岡、青山と集めたキャプテンは、
主力に成長する率が高く、チーム力もアップした。

今シーズンは、変わってくれるんじゃないかと、
今度こそ新監督のもとで上を目指せるんじゃないかと、
期待したくなる新体制になった。

今年こそいける!

そう毎年思ってきたわけだけど、
今シーズン、結果を出さずにいつ出せるのか、
そう思えるくらいの顔ぶれになった。

ワクワクする、いやワクワクした方が
応援が楽しいんだから、ワクワクしといた方がいい。

そんな理屈で書いた予防線も張りつつ、
実際は心から楽しみな新シーズンが来月には始まる。

鈴与さん、たくさんのスポンサーさん、ありがとう。

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