重視するテレビ視聴率の変化の渦中で

65歳以上がたくさん見ていた、
世帯視聴率の「高視聴率番組」は、
13~49歳の視聴率が重視されるようになって、
「低視聴率番組」とみられるようになった。

一方で、若い人からの支持があっても
低視聴率が続いていた番組は、
13~49歳では高視聴率で、むしろ重宝されている。

大富豪でいう革命。
カードは変わらないけど、価値が変わった。

するとテレビは、カードを強引に描き変えたり、
手札を交換していく。

「若い人はテレビを見ていない」と言い、
高齢の人に向けた設計だった番組が、
無理矢理若い人を狙わざるを得なくなり、
よく分からない番組になり、
視聴率はふるわず、打ち切られていく。

大御所のMCはギャラが高いうえに、
視聴者の年齢層が高いから、
個人が切られたり、番組が打ち切られる。

生き延びる番組にしても、
ファミリーを狙うために飲食チェーンや
コンビニの商品を取り上げたりする。

単発の番組では、ネタ番組のやり方を試行錯誤し、
それでも軒並み13~49歳の視聴率は高めに出る。

高齢の人がお金を使う時代にならない限り、
この流れは止まらないんだろうと思う。

しばらくそうなることはなさそうで、
キングもクイーンも、迷わず捨てられていく。

これまで若い作り手たちは、
自分たちはつまらないと思いながらも、
お年寄りに合わせた番組を作ってきた。

スポンサー獲得というビジネス面に翻弄された結果、
自分たちが面白いと思うものに近づくという現象。

なんにしてもテレビは芸術じゃないわけで、
芸術さえもピカソやダリのように、
商業的な成功者は優れた作品を残すわけで、

変化についていくのが正しいし、
今はついていきたくなる変化が起きている。

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