2021 J1 第6節 序盤の過密日程をしのげてまず一安心

J1第6節、清水はアウェイで
柏と対戦し、2-1で勝利した。

強い雨風の中で行われた試合は、
攻撃の構築がまだできていない清水が、
これまでの試合と同じように防戦一方。

前半の少ないチャンスで効率よく2点を奪うと、
強い雨風をしのぐかのように、柏の攻撃をしのぐばかり。

ただ、昨シーズンとは違って、
頑丈な傘を持った清水は、1失点でしのぎ、
今シーズン2勝目を挙げることができた。

雨と強風もあって、両チームとも思った場所に
ボールを出せなかったことが、
そもそもボールを繋げない清水にとって
好都合だったのかもしれない。

前線からの連動したプレスも、
後方からのビルドアップも、まだまだできていない
清水にとっては、セーフティーに戦うことが
雨風への対応と同じで、耐えやすかったように思う。

その中で、ディフェンスは相変わらず強固で、
シュートやクロスへのブロックが多く、
相手をフリーにさせる場面が少なかった。

雨風で下がった相手の精度を、
さらに下げることができていたと思う。

そして、選手層の厚さと戦術の浸透も感じていて、
週2のリーグ戦、5連戦の最後ということで、
選手に疲労が蓄積してきた中、
前節から先発を5人入れ替えたわけだけど、

昨シーズンの主力で、今シーズン出番が少ない
西澤や金子、奥井といった選手たちが、
守備面で相手の自由をある程度奪えていた。

この試合に懸ける気持ちを、
しっかりとした守備戦術によって表せていて、
チーム全体で強くなっているのを感じた。

あとは、誰もが分かっているけれど、
ボールを持ったとき、運べるようにすること。

ここ3試合、シュート数は1本、5本、3本。
これで勝ち点を4も積み上げてるのはスゴいけど、
さすがにこのままじゃ、上にはいけない。

つなぐのを諦め、前線へロングボールを当てるか、
セーフティーファーストでクリアするサッカーは、
さすがに相手ボールになりすぎるから、
どんなに守備が良くても、どこかで決められてしまう。

得点するためだけじゃなく、失点を減らすためにも、
ボールを持ったときのアクションを、
この2週間のリーグ戦中断で、構築するはず。

過密日程であまり手をつけられなかった、
その辺の練習をやっと進められるだろうから、
2週間後、少しでも進化した姿が見られるはず。

まずは守備だけで、過密日程の6節までを
2勝2分2敗でしのげたのは、良かったと思う。

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