2021 J1 第29節 ほんの少しずつ良くなっている中で拾った勝利

J1第29節、清水はホームで
仙台と対戦し、2-1で勝利した。

8試合勝ちなし、降格圏との勝ち点差が3という
完全にお尻に火が付いた状況の中、
残留を争い、降格圏に沈む仙台との一戦。

清水は状態が良くない仙台のミスに助けられ、
ペースを握って攻守ができる時間帯が長く、
コーナーキックと前線からのプレスがうまくいき得点。

下位クラブが軒並み敗れる中、
9試合ぶりの勝利を挙げ、降格圏との勝ち点差を6に広げた。

ちょっとずつ良くなっている清水が、
そこまで劇的な進歩はなかったけれど、
しっかりと仙台に対応し、勝利を掴んだ試合。

相手GKに鋭いチェックをした藤本が、
ボールを奪ってゴールに流し込んだシーンは、
全体的に引いて守る戦術の清水にとって、
いい意味での“はみ出し方”だったと思う。

このチェックも決まり事かもしれないけれど、
決まりを守ろうとするがあまり、
縮こまってしまいがちな清水の中で、
こうしたアグレッシブさ、自分の特徴を生かすプレーは、
すごくいいことだと思う。

その一方で、この試合で勝てたのは、
仙台がうまくいってないからというのも大きそうで。

仙台にミスが多く、ペースをつかめない様子で、
清水にとっては気持ちが楽だったと思う。

仙台がボールを握ろうとしてもミスで握れず、
清水ボールになることがそれなりにあった。

そして普段、清水は後ろからつなげず、
GKまで戻して前線に蹴り出すことが多々あるけど、
そんなとき前線で収まるか収まらないかで、
メッタ打ちに遭うか、攻撃のシーンが増えるかが決まる。

今日はボールが収まり、やりやすそうだった。
途中から入ったディサロも、かなりうまくいっていた。

清水は少しずつの成長をしているけれど、
負けが勝ちになるほどの成長を遂げたというより、
相手によるもの、という印象だった。

それがサッカーなんだけども。

少しずつ連係面が良くなっていて、
コンビネーションやダイレクトでのつなぎ、
ビルドアップも改善している傾向があるから、
この上向きを折ることなく、進んでほしいなと思う。

こういう勝利が自信になったり、
降格圏との差が開くことで、
余裕が生まれて、また良くなっていくように。

次の神戸も、全体のまとまりがちょっと弱い、
清水にとってはやりやすいタイプなだけに、
今日のようにしぶとく、泥臭く、初の連勝を。

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