2022 J1第11節 驚かない9試合ぶりの勝利

J1第11節、清水はアウェイで
湘南と対戦し、4-1で勝利した。

前半押し込まれていた清水だったものの、
さすがの鈴木唯人のチャンスメイクから先制すると、
湘南は勝てていないからかパフォーマンスが落ち、
清水は6分間で怒涛の3ゴール。

1点返されたときには、
なんだか危うい雰囲気があったものの、
さらに追加点を奪ったことで勝負あり。

4試合連続ドローがあったりして
試合前まで8試合勝ちなしだったチームは、
5試合負けなしへと裏返った。

ずっと勝ててなかったけど、特に驚きもしない勝利だった。
なぜならここ数試合、内容は良くなってきていたから。

清水は最近、後ろからつなぐことができるようになったうえ、
サンタナやオ セフンがいることで、
つなげなくても“前線に逃げる”ことができていた。

あとはゴールを決められるかどうか、
しっかりと逃げ切れるかどうか。

例えば前節の広島や前々節の鳥栖は、
しっかりとまとまっていてスキが少なく、
発展途上の清水にとっては攻略が難しかった。

今日の湘南は、勝てていないからか脆かった。
清水の選手たちが本来持っている決定力を、
発揮させられる環境があった。

今の清水は、以前のどのチームにも手こずる段階から、
相手との個の能力やチーム状況の差で、
勝ちも負けもする段階になったんだと思う。

その段階が、ごくごく普通なんだけど。
前はそうじゃなかった。

ただ、今も書いたように普通になっただけ。

湘南に押し込まれる時間帯も短くなく、
湘南の精度が低かったことで助かった部分もあって、
危うさ、脆さもそこかしこにあった。

ここまでの引き分けもいい面と悪い面が同居していて、
今日はいい面が上回っていたけれど、
失点シーンのようにボールを持っている相手に寄せ切れず、
いいクロスやラストパスを出させてしまう、
合わせやすくしてしまう悪癖も顔を覗かせていた。

そして湘南の後半のように、
形を変えて来たとき、うまくいかなくなってしまい、
ピッチ内での修正に時間がかかってしまう。

ここからチームをもう一段階上げるには、
ピッチ内で相手を見ながら
臨機応変に戦う柔軟性というか、対応力というか、
選手同士でなんとかすることが必要かもしれない。

ピッチ内でもっとコミュニケーションをとることなのか、
監督の指示を守りすぎる真面目さを捨てることなのか、
解決策は分からないけれど。

この勝利をきっかけに、とりあえず自信をつけて、
リードしたあとあたふたすることが減れば、
ひとつずつ、うまくいくようになるのかもしれない。

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