明日のJリーグ第4節、
浦和×清水への注目度が、
とんでもない高さになってる。
新聞報道によると、
埼玉スタジアムに詰めかける
報道陣の数は400人を超えるとも言われてる。
報道陣の数として、
日本代表戦の過去最高は、
同じ埼玉スタジアムで行われた、
2005年2月9日のドイツW杯アジア最終予選、
北朝鮮戦の598人。
そしてJリーグでいえば、
ヤンマースタジアム長居で行われた、
今年3月1日のJリーグ開幕戦、
セレッソ大阪×サンフレッチェ広島では、
Jリーグとしては異例の485人が駆けつけた。
これはフォルランのデビューとして、
注目が集まった試合だった。
(以上、データは3月21日の「スポーツ報知」より)
実際に僕は一応報道側の人間として、
今回の熱を感じてる。
普段、Jリーグ取材には行かないような、
情報系、ワイドショー系の番組が、
スタジアムだけじゃなくて、
周辺への取材も含めて
この無観客試合を取り上げる。
浦和への取材だけじゃなくて、
清水が自腹で無料パブリックビューイングを行う、
清水のホームスタジアム・アイスタにも訪れるという。
かなりの数のマスコミが、
この試合を報道する。
ただ注目されてるのは、
「無観客試合」っていう現象。
取材する人たちの多くは、
試合結果や、試合内容については、
興味を持っていない。
興味があるのはその現象であり、
選手やファンの反応であり、
今回の差別騒動の結末だったりする。
スポーツニュースが少ない時期の、
気になる話題だからっていうのも、
報道陣の多さに拍車をかけてる。
そんな、Jリーグ初の無観客試合。
清水ファンとしては、
たとえ現象への注目だとしても、
この注目される試合で、
清水の勝ちという結果がくっついてほしい。
現象を報道したとき、
そこに試合結果がくっつくわけで、
清水が勝てば、
無料パブリックビューイングを含めて、
清水のことを事前の想定以上の大きさで
取り上げてもらえる。
他局や前の時間のニュースとの
差別化を図る中で、
清水のことを取り上げるニュースも、
出てくる可能性が高くなる。
そしていつも以上に多くの
清水・静岡のサッカーファンが、
興味を持って見てる試合で、
清水はいい内容で勝つことができれば、
スタジアムへ足を運ぶ人も少しは増える。
だからこそ、結果や内容は重要。
そして僕が無観客試合で注目してるのは、
選手たちや監督が発する声。
どんなコミュニケーションを図り、
どんな指示が飛び、
どんな激しい言葉がかわされるのか。
人種差別が引き起こした無観客試合を
イベント化しちゃいけないし、
楽しみに思うべきじゃないけど、
いつも以上にドキドキしてる。
あとこういう注目の試合で、
ことごとく負けてきた清水が、
今回こそ結果を残せるかどうか。
名脇役なら、たまには目立たないと。