2014 J1第7節 シーズンベスト

J1第7節、清水はホームで大宮と対戦。
堅い守りといい攻撃で2-0の勝利。

これが今シーズンのリーグ戦ホーム初勝利、
そして公式戦3試合連続失点0、
受けたカードも3試合連続で0だった。

今シーズンこれまでで、
一番いい内容の試合だったと思う。

ボランチというか、
セントラル・ミッドフィルダー(CMF)の2人、
竹内と六平を中心に、パスが回って、
ボールがスムーズに運ばれてた。

後半にはやっぱり、危ない時間帯があって、
何度か決定的な場面を作られたけど、
相手が決めきれなかったこともあって、
どうにか持ちこたえることができた。

そしてこれまでの試合では、
後半やられ始めたら、
そのまま防戦一方になってたところを、
今日はカウンターを仕掛けられたうえに、
アディショナルタイムに追加点を奪えた。
スタジアムで観てたら、
また観に行きたくなる追加点だと思う。

僕はスカパー観戦だけど、
見てて、今シーズンで一番楽しかった。

それは3月の相手より4月の相手の方が、
チーム力がちょっと下だったり、
相性が良かったりするのはありつつも。

チーム全体の選手のバランスと、
連動性が生まれつつあるように思えた。

それが3試合連続無失点にもつながってると思う。

まず選手のバランス。

清水では守備のとき、
これまで河井や石毛がサイドバックだと、
CMFが1枚ディフェンスラインに入って、
3バック気味に守る形になっていた。

このとき、CMFが足元がうまくて、
攻撃センスがある竹内と六平だと、
どうしても守備に綻びが出て、
失点するシーンが多かった。

一方でCMFが杉山と村松だと、
3バック気味になったときはいいけれど、
ボールを持って相手のプレッシャーを受けたとき
プレーが不正確になることも多くて、
結果的に相手へボールが渡り、失点が増えてた。

それが今、右サイドバックに
もともとセンターバックのヤコヴィッチを置いて、
ヤコヴィッチが3バックの一角を担うことで、
CMFの2枚はある程度攻撃に出られるようになった。

その結果、チーム全体のバランスが良くなった。

そして連動性。

これまでボールを持ったディフェンスラインの選手が
相手からプレッシャーをかけられて、
パスの出しどころがなくて、
縦へロングボールを出しては跳ね返され、
なかなか自分たちの攻撃ができなかった。

でも竹内と六平は技術があるから、
相手をいなしたり、ボールをさばけて、
ボールロストも、苦しいだけのバックパスも少ない。

ボールを持ってる選手に寄ってくれるから、
どの選手もパスの出しどころがあって、
2人、3人と絡んだ攻撃ができてる。

パスを出すタイミングや相手がいいから、
前線にボールが収まりやすい。

その結果、選手たちが躍動し始めた。
守備が破たんすることが減った。

ここから勝ち続けるためには、
スタメンを変にいじらないで、
まずは今のメンバーを熟成させてほしい。

連携がもっと良くなれば、
もっとおもしろいサッカーを見られるはず。

そしてベースになるメンバーがあれば、
そこから1人2人変わったとしても、
いいサッカーができるはず。

ここからリーグ戦2試合、
徳島、仙台っていう、
まだ調子の上がっていないチームを相手に、
今のメンバーで熟成させてほしいと思う。

そうすれば3月みたいに
個の力で上回るチームを相手にしても、
戦えるようなチーム力がつくと思う。

調子が良くなってくると、
変化で進化させようとするゴトビ監督だけど、
ここはちょっとガマンしてもらって、
熟成させてほしいと思う。

この試合で試合終了間際まで
選手交代しなかったわけで、
熟成の道を歩みそうな気配はあるけれど。

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