Jリーグヤマザキナビスコカップ、
グループリーグ第7節、
清水はアウェイで鹿島に0-3で敗れた。
これでナビスコカップはグループリーグ敗退。
開幕3連勝で予選突破確実の状態から、
3連敗してまさかの敗退。
今年の清水のナビスコカップが終わった。
■酷い試合内容
それ以上に、チームが終わってた。
何もできなかった、酷い試合。
試合開始から先制点を奪われるまでの15分は、
それでもパスがつながって、いい感じだった。
でも点を取られてから、何もできなくなった。
ほとんどの時間帯を鹿島ボールで進められ、
清水は、奪うことも、繋ぐことも、
走ることもできてなかった。
スタジアムで観た人たちは、
拷問のようだったんじゃないかと。
■メンバー固定という失敗
走れなかったら機能しない戦術で、
過密日程を固定メンバーじゃ戦えない。
しかも開幕3連勝で、
3試合のうち1試合勝てばいいっていう、
余裕がある状況だったにも関わらず、
ほぼフルメンバーで戦ったのは、
戦力の底上げっていう面でも痛い。
ナビスコカップを使って、
選手層を厚くしながら勝ち点を挙げることが、
比較的やりやすかったはずの状況で、
それをしなかったゴトビ監督の選択は、
結果論だけど間違っていた。
そして大事な試合でとった行動は、
ゴールキーパーの変更っていう。
■不安が生んだ迷いやミス
長沢とノヴァコビッチっていう、
ツインタワーをうまく使う戦術で、
キャンプから調子を上げて、4月に連勝した。
でもそこから長沢がケガをし、
今日の試合はノヴァコが出場停止。
サイド攻撃を重視してきたチームが、
真ん中の高さをなくして、
何もできなくなってるのは、
仕方ない面もあるのかもしれない。
ただ僕は、それ以上に、
真ん中の高さをなくしたことで、
どう攻撃すべきかっていう、
心理的な不安の方が大きいように思う。
それで攻撃にも、チェイシングにも、
迷いや、ミスが生まれてたような気がする。
ディフェンスへの不安もそう。
疲労なのか、ディフェンスラインが揃わず、
危ない場面を作られすぎてるから、
それがあらゆる場面での不安になって、
プレーの精度を落としていたんだと思う。
■1か月後のJ1再開へ向けて
Jリーグ再開まで1か月半。
ここ2試合が特にひどかったとはいえ、
それまで数試合、試合内容は良かった。
疲労がとれれば、
ある程度戦えるチームだとは思う。
そしてナビスコカップがなくなった今、
再開後の日程的には、
だいぶラクになったはずで。
夏場の疲労っていうのはあるけど…
いいときの清水のサッカーを
できる可能性は高い。
だから、戦術を変える必要はないと思う。
ただ、中央からの攻撃パターンを
もっと増やさないと、
勝ちきれない試合が多くなると思う。
サイド攻撃を封じられたとき、
ノヴァコビッチ不在のとき、
何もできずに終わる可能性がある。
高さに頼らない攻撃パターンを増やしつつ、
攻撃も守備も、もっと連携を深めて、
今の戦術を最高レベルまで高めてほしい。
そうじゃないと、ズルズルいく。
ズルズルいったら、ズルズル落ちる。
選手は自分のプレーに自信を持ってほしい。
そしてゴトビ監督には、
自信を持たせられるような指導をしてほしい。