Jリーグヤマザキナビスコカップ、
グループリーグ第6節、
清水はアウェイで神戸に2-1で勝利。
ナビスコ敗退が決まっている清水は、
消化試合となったものの、
これまで通りのターンオーバーで、
これまでと同じように繋ぐサッカーを展開。
今回はそれが最後まで機能した結果、
スタメン平均年齢21.5歳、
8人が23歳以下というほぼ「清水U-23」は、
神戸の主力メンバーを翻弄した試合になった。
これまでも、この試合も、
勝ち負けは紙一重だったと思う。
これまで負けた試合と同じように、
リーグ戦より出足が早く、セカンドボールを拾い、
リズムのいいサッカーを展開していた。
お互いが動きを理解していたり、
コミュニケーションがとれてるからか、
距離感が良く、判断の早さから、
ボールへの出足が早い試合が多かった。
ボールを持てば、フリーのうちにパスが出ていた。
余裕があった。
ただ、決定的な場面を何度も作られてはいて、
相手が外してくれていたから、
失点が抑えられたっていう側面もあった。
相手の前線の駆け引きが上手ければ、
15回もオフサイドをとれていなかったはず。
そのうち2~3本でも抜けられていたら、
清水の大胆なラインコントロールは
うまくいかなかったかもしれない。
とはいえ、紙一重を勝利にできたのは、
相手の違いってだけでもないわけで、
最終ラインをむやみに高く保たないことだったり、
細かいことでいえば、交代枠を使い切った終盤、
足をつった最終ラインの宮本を、
前線に上げたのは、失敗から学んだことができていた。
毎試合、選手も監督も、小さな成長をしている。
苦い経験から学んで、修正している。
そういう小さな当たり前の積み重ねが、
今日の結果なのかもしれないとも思う。
リーグ戦の川崎戦は、
今日のメンバーが少しスタメンに残る程度で、
基本的には“レギュラー組”が出場すると思う。
リーグ戦でも、ピッチ上の全員がお互いを理解すること、
理解しようとする姿勢が、
能力を最大限引き出しているということを、
今日の試合で心から学べたら、強くなれると思う。