リオ五輪、日テレアナウンサーが、
レスリング・吉田沙保里の試合の中継で、
ポエムをさく裂させた件。
またやったんだなという感じ。
日テレの悪いクセが出た。
駅伝とプロ野球で培ってきた、
資料読みや感動を演出する実況は、
目まぐるしく状況が変わるスポーツや、
そのコンテンツにすでに力がある大会で、
これまでも耳障りになっていた。
視聴率を上げるために、
スポーツを盛り上げようとする工夫が、
すでに盛り上がっているスポーツでは、
邪魔でしかない。
例えば箱根駅伝のように、
そもそもドラマを楽しみにして見てるものは、
資料読みが、楽しく見るための要素になる。
あと駅伝やマラソンもそうだし、
そこに出ている選手を知らなかったり、
なんとなく見続ける時間があるスポーツは、
増田明美小ネタ解説のように、情報は楽しい。
でも吉田沙保里選手の場合、
それが特にオリンピックという舞台では、
視聴者は数分間の試合を集中して見ていて、
そこへかける思いも伝わってきていて、
すでに感情移入している。
そこへ感情を動かそうとする資料読みが入ると、
すでに感情移入している視聴者は、
感情を誘導されている気分になる。
伝える言葉の選び方と、
言葉の量というのは、そもそも難しい。
ただ、今回のは方針の問題。
余計なことをやめるのはできる。
時と場合によって、変わってほしいと思う。
と同時に、オリンピックでは
各局アナウンサーをシャッフルしてる中で、
日テレアナの中継が、地上波では
日テレで放送されて良かったなと思った。
他局がとばっちりを受けず済んで良かった。